中国からの投資と観光客を期待 アンティグア・バーブーダ首相

中国からの投資と観光客を期待 アンティグア・バーブーダ首相

23日、中国とアンティグア・バーブーダの貿易投資協力フォーラムで演説を行うブラウン首相。(北京=新華社記者/潘潔)

 【新華社北京1月29日】アンティグア・バーブーダのブラウン首相はこのほど、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)が北京市で開いた中国とアンティグア・バーブーダの貿易投資協力フォーラムで演説を行い、交通や農業、教育、医療など十数もの経済・貿易分野における中国の投資機会を列挙した。

 ブラウン氏は「中国は海運大国であり、われわれは海運業の協力を拡大し、中国から投資を呼び込みたい」「中国の電気自動車(EV)は価格や品質の面で競争力があり、アンティグア・バーブーダへの輸出を拡大できる」「港湾で取り扱う貨物の多くは中国で生産されたもので、中間プロセスを減らすことで価格の競争力を高め、国民に利益をもたらすこともできる」などと述べた。

 また、「中国の投資家がアンティグア・バーブーダに投資することを歓迎するだけでなく、中国の観光客がのんびりと休暇を過ごし、島の風景を楽しむことも歓迎する」と強調。関係国と直行便の増設をめぐって話し合いを進めていることも明かし、外国人観光客の利便性を高めていきたいとの考えを示した。

 アンティグア・バーブーダはカリブ海地域の重要な国で、同地域における中国の重要な協力パートナーでもある。両国は2023年に国交樹立40周年を祝った。

 ブラウン氏は「前回中国を訪問したのは9年前だった。ここ数年中国は大きな発展を遂げた」と語り、中国は自らの発展で自国民に幸福をもたらすだけでなく、発展途上国が発展を加速することも助け、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)達成を後押しし、世界の人々の福祉増進に寄与しているとの見解を示した。

 同氏は、中国が国の大小を問わず一律に平等とする外交政策を高く賞賛。同国と中国の協力は小国と大国間協力の模範だとし、人口や国土面積などの面で大きな格差があっても、実務的協力を深め、密接に協力し、実際の協力成果で両国民に利益をもたらしていると評価した。

 同フォーラムには、農業や食品、金融、貿易、設備製造、グリーンエネルギー、電気自動車(EV)、人工知能(AI)、インフラ、航空・観光などの分野から100人近くの中国企業家代表が参加した。

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