【来日直前インタビュー公開】オランダのピアニスト、ヴォルファート・ブレーデローデの来日公演が決定

© Peter van Breukelen / ECM Records

ECMから4枚のアルバムをリリースしているオランダのピアニスト、ヴォルフェルト・ブレデローデが7年ぶりに来日し、ソロ・ピアノ公演を行います。来日直前のヴォルフェルトのインタビューが届きました。

――音楽を作るためのインスピレーションは、いつ、どこで、どのように得ますか?

 「それは、本、芸術作品、誰かとの出会い、自然、そしてもちろん、私に感動を与えた音楽など、さまざまなソースから得られます。」

 ――あなたにとって「音楽」とは何ですか?

 「それは言葉を使わずに(私の)物語を伝える方法です。そして、私の音楽を聴いた人全員がその音楽から自分自身の物語を紡いでくれることを願っています。」

<YouTube:Ruins and Remains - promo

――2022年にリリースされた最新作『Ruins and Remains』に収録されている各曲についてコメントをいただけますか?それぞれの作品にテーマはあるのでしょうか?

 「この曲は当初、「Ruins (廃墟)」と「Remains(残骸)」という2つのテーマに基づいて、第一次世界大戦の追悼として作曲されましたが、世界の混乱(新型コロナウイルス、戦争)だけでなく、ここ数年にわたる私の個人的な生活の混乱のせいで、より個人的な物語になりました。コロナ禍の間に、この組曲の新しいパートを作曲しました。たとえば、「Cloudless」は、最初のコロナウイルスの波の時、オランダで経験した晴れた春を指し、「Duhra」は、当時私が訪れた(オランダの)デン・ハーグ(ハーグ)、ロッテルダム、アムステルダム、ユトレヒトの都市のみを指します。」

<YouTube:Wolfert Brederode - Ruins and Remains (EPK) | ECM Records

――ソロで演奏することと、バンドのリーダーとしてバンドで演奏/活動することの最も異なる点は何ですか?

 「即興音楽においてソロ演奏は最大限の自由であり、グループが大きくなればなるほど、より多くの約束や指示をしなければなりません。しかしそのため、ソロ演奏は音楽制作の中で最も要求が厳しく、脆弱な形式です。落ちたら誰もつかまえてくれません --- 。」

 ――あなたにとってソロ・プレイのスリルは何ですか?

 「私にとってスリルは、プレイ中に毎回異なる新しい精神状態に入ろうとすることです。そこでは、あるアイデアが別のアイデアにつながり、自然な方法で曲のパーツを接続しようとします。」

<YouTube:Wolfert Brederode - Swallow (from the new album 'Ruins and Remains') | ECM Records

――日本のオーディエンスへのメッセージはありますか?

 「日本での演奏で気に入っているのは、観客が感謝の気持ちを持ってくれることです。そこには、たとえばヨーロッパよりも大きな言語の壁があることがよくありますが、決まり文句であることは承知していますが、音楽はあらゆる芸術形式のほとんどを結びつけます。そして、コンサートはアーティストと観客が一緒になって初めて起こります。そして、このメッセージは日本でも強く理解されることが多いです。だから一緒に旅をしましょう!」

Written By 大沢知之
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【来日ツアー情報】
ヴォルフェルト・ブレデローデ ソロ・ピアノ公演 2024  
2月27日(火) 19:00 開場 19:30 開演 ―― 柏   Nardis
2月28日(水) 18:30 開場 19:00 開演 ―― 富山  Friendul
2月29日(木) 19:00 開場 19:30 開演 ―― 東京  晴れたら空に豆まいて
3月1日(金)    19:00 開場 19:30 開演 ―― 稲毛  Candy 
3月2日(土)   19:00 開場 19:30 開演 ―― 金沢  もっきりや 
3月3日(日)   18:30 開場 19:00 開演 ―― 新潟  Jazz Flash 

 すべて 前売 4,800円 当日 5,300 円  drink 別

詳細:https://invs.exblog.jp/30499256/

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