イオン、ツルハ株取得へ 物言う株主と独占交渉

 イオンは29日、ドラッグストア大手ツルハホールディングスの株式取得に向け、香港ファンド「オアシス・マネジメント」との間で独占交渉に入ると発表した。オアシスは物言う株主として知られ、ツルハ株の13%弱を保有。全株を取得すればイオンの持ち分は3割弱となり、持ち分法適用会社となる見通し。

 イオンはすでにツルハ株の13%強を保有する筆頭株主。資本関係を深めることで、提携を強化する狙いがある。

 オアシスは、ツルハの収益性が低いなどとして経営陣と対立。昨年8月のツルハの定時株主総会で取締役の交代を求めたが、イオンなどの反対で否決された。

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