運転手が身代わり飲酒検査 南海夜行バス、大阪行き

 南海バスは29日、夜行高速バスの50代男性運転手が乗車前の飲酒検査を同乗した40代男性運転手に身代わりで受けさせていたと発表した。身代わり行為があったのは昨年10~12月の越後交通三条営業所(新潟県)発大阪方面行き2便と、戸塚駅東口(横浜市)発大阪方面行き1便の計3便。運行で事故などのトラブルはなかったとしている。

 国土交通省近畿運輸局に匿名の情報提供があり、社内で対象の乗務員や関係者に聞き取りをして判明した。南海バスによると、いずれの便でも50代運転手は午前10時ごろに350ミリリットル入りの缶ビール2本を飲み、仮眠をして午後8時以降に乗務したと話している。

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