「コンビニの骨なしチキン」こんなふうに違う!セブン・ローソン・ファミマ正直食べ比べ

セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの骨なしチキンを食べ比べします!

コンビニのレジ脇には、さまざまなホットスナックが販売されています。

見た目と香りにそそられて、当初はその予定がなかったとしても、つい買いたくなってしまうわけですが、その筆頭が「骨なしチキン」です。

カリッと揚げられたチキンは、お昼ご飯のおかずの一品に、おやつ代わりに、はたまた晩酌のおつまみに、と汎用性の高いスナックです。

レジでのお会計で、つい買いたくなってしまうコンビニの骨なしチキン

この骨なしチキン、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートともに展開していますが、かなり似通った構成である一方、価格や細部は微妙に異なります。

そこで今回は、これらコンビニ3社の骨なしチキンを一気に食べ比べ!

その違いに迫りつつ、派生フレーバーの「辛い系」骨なしチキンにも触れながらご紹介していきます。

【全ての写真】「コンビニチキン3社」断面の写真

大手3社のコンビニチキンを食べ比べ!

【セブン-イレブン】『ななチキ』(税込240円)は、肉の旨みを引き出した一品!

コンビニ3社の中でも肉の旨みを強く感じる一品です

まず最初はセブン-イレブンの『ななチキ』をいただきます。

カリカリの衣が特に印象的な骨なしチキンですが、かじってみると、見た目よりもあっさりした味わいである一方、鶏肉の旨みを強く感じることができました。

調理術はわかりませんが、味付けよりも肉の旨みを最大限に生かしている印象で、これが美味。

公式サイトによれば、「タイ産の鶏肉を使用している」とのことですが、その軽い口当たりと美味しさに、シーンを問わずにいただける一品だと思いました。

【ローソン】『Lチキ(レギュラー)』(税込220円)は、「さすがコンビニ揚げ物の先駆け」と唸りたくなるバランスの良さ!

コンビニ3社の中でも特にフワッとした仕上がりが◎

続いて、ローソンの『Lチキ(レギュラー)』をいただきます。

税込価格はセブン-イレブンよりも20円ほど安いのがまず嬉しいですが、何より『からあげクン』に代表されるように、コンビニ界では先駆けて揚げ物を手がけたローソンです。

その味にもやはり期待してしまいますが、実際に食べてみるとビンゴ!

セブン-イレブンよりも下味は複雑な印象ですが、鶏肉はふっくらと仕上がっており、口当たりがまず良いです。

そして、カリッと揚げられた衣もあっさりしており、これまた時間を問わず、罪悪感控えめでいただける一品だと思いました。

【ファミリーマート】『ファミチキ』(税込220円)は、コンビニ3社イチのパンチある味わい。ガッツリいきたいときに!

そのパンチある味わいがクセになります

そして、ファミリーマートの『ファミチキ』をいただきます。

価格はローソンと同じ税込220円。コンビニの骨なしチキン浸透に最も貢献した一品として知られており、なんと一時は「1秒に約3.5個売れる」とまで言われた大ヒット作で、2023年秋時点での累計販売数は20億個を突破した商品です。

実際の味は、コンビニ3社の骨なしチキンの中でも、最もパンチある味わい。衣にまぶされているであろうスパイスと、下味やや強めの鶏肉との相性が抜群で、唯一無二の完成度だと思いました。

ポップで賑やかな包装と合わせて楽しくいただきたい一品です。

もはや定番!? 骨なしチキンの「辛い系」フレーバーも食べ比べ

さて、ここまでセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの骨なしチキンのレギュラータイプの食べ比べをしましたが、実は各社の骨なしチキンには、さまざまな派生フレーバーが存在しています。

たとえば『ファミチキ』であればこれまでになんと15種もの派生フレーバー、期間限定フレーバーが登場しているようですが、ここでは各社ともに「準レギュラー化しているのでは?」とも思える「辛い系」の骨なしチキンのレビューもしてみます。

左上から時計回りに『ななチキ 辛ペーニョ』(セブン-イレブン)240円(税込)、『Lチキ レッド』(ローソン)230円(税込)、『ファミチキ(麻辣味)』(ファミリーマート)185円(税込)

見た目的にはセブン-イレブンの『ななチキ 辛ペーニョ』が一番デフォルト感を醸し出していますが、実際に口にすると、結構な尖った辛さ。レギュラーの『ななチキ』のやや上品にも感じる印象は消え、かなりパンチのある味わいです。

ただし、これはこれでアリ。上品な『ななチキ』との差別化を欲するときにはチョイスべき一品と言ってよいでしょう。

そして、『Lチキ レッド』は、3社の「辛い系」の中では比較的マイルドで、全体のバランスを重視しているように思いました。

レギュラーの『からあげクン』に対する『からあげクン レッド』との対比がそのまま『Lチキ』にも反映されているよう印象です。

そして、『ファミチキ(麻辣味)』は、一口目ではさほど感じない辛さが、後からジワジワと追いかけてくる印象。『ななチキ 辛ペーニョ』の一口目からの辛さのインパクトとは対照的です。

しかし、この味わい、まだまだ寒い季節に軽く体を温めたいときには持ってこいで、これまたマストで食べてほしい一品だと思いました。

高値であっさりのセブンに対し、ローソンとファミマ2社が個性で競い合う?

というわけでここまでコンビニ3社の骨なしチキンを食べ比べしたわけですが、まずセブン-イレブンの『ななチキ』は他の2社とは確実に一線を引いている印象で、レギュラーは上品で、派生フレーバーはわかりやすい味付けをしているように思いました。

ただ、3社の中では一番高い点で言うと、他の2社と同等の価格だとより良いのに……というのも正直な感想でした。

他方、ローソンの『Lチキ』は『からあげクン』の知見が、骨なしチキンにも存分に生かされているであろう印象で全体のバランスを崩さない味の設計に好印象。筆者個人的には『Lチキ』が一番良いなと思いました。

そして、骨なしチキンの雄、ファミリーマートの『ファミチキ』は、全体的に強いパンチで生活者をヤミツキにする印象で「さすが!」と思いました。今後もさまざまな派生フレーバーが出てくるでしょうが、その挑戦的な味わいに期待大です。

さて、あなたはどのコンビニの骨なしチキンが気になりましたでしょうか。ぜひあなたにピッタリの骨なしチキンを見つけて味わってみてくださいね。

(うまい肉/ 松田 義人(deco))

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