「5度目の優勝だけでなく…」68年間のアジア杯で史上初の偉業に挑む森保一監督にAFC公式が脚光! 唯一無二の存在へ興味津々

史上初の偉業に迫る日本の指揮官が脚光を浴びている。

カタールで熱戦が続いているサッカーのアジアカップは1月28日から、ついに決勝トーナメント1回戦がスタート。負けたら終わりの一発勝負だけに、母国のプライドが激しくぶつかり合う壮絶な戦いが繰り広げられている。

優勝候補のオーストラリアは初のベスト16に進んだインドネシアを力でねじ伏せ、4ゴールを叩き込み8強に進出。もう1試合のタジキスタン対UAEは1-1のまま120分でも決着つかず、勝負はPK戦に。5人全員が決めたタジキスタンが2大会連続ベスト4入りしていたUAEを下し、アジアカップ初出場ながらベスト8に進出する大番狂わせを演じている。

早くも波乱が起きるなか、史上最多5度目の優勝を目指す日本代表の次なる相手は、31日に混戦のグループEを首位通過したバーレーンだ。過去、アジアカップやワールドカップ予選で日本と幾度も死闘を演じた中東の雄に森保一監督はどんな采配を振るうのだろうか。

今大会の優勝候補に挙げられている森保ジャパンには、アジアサッカー連盟(AFC)からも熱い視線が注がれている。AFC公式サイトは決勝トーナメントの開催にあたってベスト16に進出した指揮官たちの経歴に注目。「アジアカップのタイトル獲得の望みをつないだ伝説のコーチたち」と題した特集記事を配信し、森保監督をはじめユルゲン・クリンスマン監督(韓国)、ロベルト・マンチーニ監督(サウジアラビア)、フアン・アントニオ・ピッツィ監督(バーレーン)がピックアップされている。
森保監督についてはまず、現役時代に広島で開催されたアジアカップ(1992年)で日本代表の主力としてプレーし、初優勝に貢献したことが紹介。「ハジメ・モリヤスにとって、AFCアジアカップ・カタール大会で日本代表を成功に導くことは、指揮官として初のタイトル獲得を意味する」と大きな関心を示している。

さらに、「サムライブルーにとって記録的な5度目の優勝となるだけでなく、55歳のモリヤスが選手としても監督としても、アジア最高峰の大会で優勝した初めての人物となる」と強調。1956年から始まり、今大会で18回目を迎えるアジアカップで森保監督が史上初の『選手&監督として優勝』という快挙を達成できるか、と興味深く記載されている。

同サイトは、その偉業を成し遂げた場合には「アジアサッカーの歴史でも、唯一無二の立ち位置をモリヤスは保証されるだろう」との見通しを記すが、「面白いことに、4人の指揮官は全員がラウンド16で対戦する組み合わせになっている。1960年以来のアジア王座を目指す韓国のクリンスマン監督は、30日にマンチーニ監督率いる3度優勝のサウジアラビアと対峙し、森保ジャパンは31日にバーレーンと顔を合わせる」と紹介。「最終的に勝利した2チームは、2月10日の決勝で対戦する可能性がある」との展望を綴る。

はたして、アジア王座を掴むのはAFCから紹介された4人の指揮官のいずれかなのか。それとも、地の利を生かした中東勢や勢い盛んな新興勢力から初のアジア王者が生まれるのか。覇権奪還を狙う森保監督の手腕に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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