「1軍監督として育ててもいい」「あんなスター性あるのはいない」 デーブ大久保氏が絶賛するベテラン

プロ野球巨人の元コーチで野球解説者のデーブ大久保氏(56)が2024年1月28日にユーチューブを更新し、巨人・小林誠司捕手(34)を「1軍監督として育ててもいいんじゃないかと思える」と評した。動画では、2月1日から始まる春季キャンプについて大久保氏が解説。巨人は20日に公式サイトでキャンプメンバーを発表し、小林は2軍に振り分けられた。

「誠司という人間とプレースタイルを全首脳陣が知っている」

捕手で1軍スタートとなったのは、大城卓三(30)、岸田行倫(27)、山瀬慎之助(22)の3選手。昨年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した大城は昨季正捕手として134試合に出場。岸田は2番手として46試合に出場し、山瀬は5試合の出場にとどまった。

小林は4年契約最終年となった昨季、21試合に出場して8打数1安打、打率.125だった。スポーツ紙の報道によると、昨年12月の契約更改では、年俸1億円から減額制限(1億円超えは40%)を大幅に超える7000万円減となる3000万円でサインしたという(金額は全て推定)。

昨季まで巨人の1軍打撃チーフコーチを務め、小林の指導に当たっていた大久保氏は「小林誠司が初めて2軍からのスタート。これは全く後ろ向きなことではない」とし、次のように解説した。

「誠司という人間とプレースタイルを全首脳陣が知っている。小林誠司は(1軍メンバーから)外れていれば見る必要がない。若い山瀬にノックする機会やバッティングをする機会をもっと与えたほうがいいでしょうと。小林誠司は自分でやれるでしょうと。キャッチャーの布陣で大城をレギュラーとしたら1番大事なのが小林誠司。巨人軍として大事な選手だと思っている」

「相手も誠司が守った方が嫌だと思う」

コーチとして1年間、小林と接し人柄をよく理解しているという大久保氏は「誠司は1軍監督として育ててもいいんじゃないかと思える。あんなスター性があるのはいない。性格が良くて後輩にビシッと怒れて」と高く評価した。

小林は同志社大学、日本生命と進み13年ドラフト1位で巨人に指名され入団。16年には129試合に出場し、17年3月のWBCで日本代表に選出された。17年シーズンはキャリア最多となる138試合に出場し、守備面でチームを支えた。

大久保氏は「相手も誠司が守った方が嫌だと思う。(ピッチャーが)何を投げるかというのはキャッチャーが(サインを)出す。だからグラウンド上の監督と言われている職業。俺も監督をやったことがあるけど、俺の分身なわけ。誠司がゲームを支配する。誠司の存在を読売巨人軍は本当に大事にしている」と小林の立場を解説した。

© 株式会社ジェイ・キャスト