官房長官、万博延期は不要 高市氏との閣内不一致否定

 林芳正官房長官は29日の記者会見で、2025年大阪・関西万博の開催延期を岸田文雄首相に進言した高市早苗経済安全保障担当相の発言を巡り、開催を遅らせる必要はないとの見解を示した。高市氏の発言は、能登半島地震の復興に影響が出ないよう求める趣旨だとして「閣内不一致とは認識していない」とも語った。

 万博の資材調達に伴い、復興に支障が出るとの情報には接していないとした上で「資材の需給を把握し、万博関連の工事によって復興に支障が生じることがないように取り組む」と述べた。

 また日本国際博覧会協会の会長を務める十倉雅和経団連会長も29日の会見で、開催延期の必要はないとの考えを表明した。

© 一般社団法人共同通信社