新スタジアム元年 サンフレッチェ広島 充実の宮崎1次キャンプ

広島カープは今週、キャンプインとなりますが、ひと足早く宮崎でキャンプを行っているのが、サンフレッチェ広島です。その1次キャンプを振り返ります。

南国・宮崎で2週間にわたる1次キャンプ(15日~26日)を過ごしたサンフレッチェ。スキッベ体制3シーズン目の開幕に向け、初日から実戦形式の練習をこなすなど長いシーズンを見すえ、体力強化を図りました。

サンフレッチェ広島 青山敏弘 選手(37)
「いつも通りハードに、ハードワーク。これがないとスキッベさんじゃないですね」

日本代表にも選ばれているキーパーの 大迫敬介(24)は、12月に全治2か月の右手の手術を受けましたが、別メニューながらもボールを使った練習を再開。順調な回復ぶりを見せています。

3日目(1月17日)には早くも初めてのトレーニングマッチ(vs. 宮崎産業経営大学)が組まれました。

サンフレッチェ広島 川村拓夢 選手(24)
「広島のキャンプはゲームで体力を上げていくのが監督のやり方なので。みんなの体のキレやプレーを見ていればわかるんですけど、オフシーズンもしっかり準備してきたと思うので。これからもっともっと競争が生まれてくるので自分自身、しっかりアピールしていきたいです」

1次キャンプでのトレーニングマッチは4戦全勝。数多くのゴールも生まれました。

10-0 宮崎産業経営大学
5-1 金沢(J3)
4-0 熊本(J2)
3-0 徳島(J2)

新加入の 大橋祐紀(27)は、1試合目からアピール。去年J1湘南で13ゴールを挙げたFWは、およそ10分の間にハットトリック。決定力不足解消のキーマンともいえる77番が宮崎で大暴れです。

サンフレッチェ広島 大橋祐紀 選手
「ゴールという形がとれたので、それはよかったなと思います。まだまだな部分がありましたけど、うまくタイミングとか、もっと合わせていけたらいいなと思います」

大橋祐紀に負けじと1次キャンプで絶好調だったのが ピエロス・ソティリウ(31)。4試合連続でゴールをマークしました。加入1年目にルヴァンカップでMVP。初優勝に貢献しながら、去年はリーグ戦でわずか4ゴールと不完全燃焼のシーズンでした。広島3年目のことしは、FWの軸の1人として、けがなくシーズンを戦い抜くことが期待されます。

また、新加入では、J2水戸から移籍のMF・小原基樹(23)。持ち味であるドリブルからのゴールでチームに新たな風を吹かせています。

1次キャンプの終盤(1月24日)には、別メニュー調整だった 満田誠(24)が、全体練習に合流。去年、ひざのけがで離脱もあった背番号11が、状態を上げつつあります。

サンフレッチェ広島満田誠 選手
「楽しいですね。早くみんなに追いつけるようにがんばります」

サンフレッチェ広島 スキッベ監督(58)
「(1次キャンプは)全体的にはポジティブに終えることができた。けが人も少なく、みんな献身的でモチベーションも高くやってくれて、いいキャンプだった」

◇ ◇ ◇

石田充 アナウンサー
川村拓夢選手の話にあったように、集まったときに選手の動きを見て、「やばい。しっかりやらないと…」というのが伝わってくるのが、チームのキャンプのいい中身なのだろうなと。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
満田選手もけがをしている状況でボールを触って「楽しい」ですと話していましたが、周りが調子がいいだけにあせらずにやってほしいなと思います。

石田充 アナウンサー
あと、紹介できなかった “2人の松本選手” 、松本泰志 選手と 松本大弥 選手もゴールでアピールするなど、監督も “充実の1次キャンプ” と話していました。わずかのオフをはさんで、きょう29日からもう一度、宮崎で2次キャンプがスタートしています。来月6日までよりレベルの高い相手とトレーニングマッチをしながら、新スタジアムでの開幕戦のピッチに立つ11人をかけた競争が激化します。

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