東野圭吾「ゲームの名は誘拐」を令和の時代感にアップデートしてWOWOWで連ドラ化

東野圭吾氏の人気ミステリー小説「ゲームの名は誘拐」が、2024年初夏にWOWOWで放送・配信する「連続ドラマW」枠(日時未定、全4話)で、連ドラ化されることが明らかになった。

これまでに100冊以上の作品を発表し、その国内累計発行部数は1億部以上におよぶ日本ミステリー小説界の巨匠・東野氏の小説「ゲームの名は誘拐」(光文社文庫)は、2002年に刊行された。主人公である広告代理店の敏腕プランナー・佐久間駿介が、手掛けていた大型プロジェクトから突如降板させられたことを機に、自分を引きずり下ろした大企業の副社長に一矢報いるため、その娘と共謀して狂言誘拐をくわだてたことから始まるミステリー。03年に一度実写映画化され、20年には本作を原案としたドラマが中国で制作されるなど、長年にわたり多くのファンを魅了してきた人気作だ。

今回、原作のキャラクターや物語の軸はそのままに、平成初期の時代背景を令和の時代感にアップデート。新たな魅力を携えての連ドラ化となる。東野とWOWOWのタッグは、21年の「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」以来3年ぶり9作目。脚本は、同局で23年に放送された「連続ドラマW ギバーテイカー」を担当した小峯裕之氏が紡ぐ。監督は同じく「ギバーテイカー」や22年「連続ドラマW シャイロックの子供たち」、09年「連続ドラマW 空飛ぶタイヤ」ほか、数々のWOWOWドラマを手掛けてきた鈴木浩介氏が務める。

佐久間と娘を取り戻したい副社長との一進一退の“攻防戦”と、共に誘拐事件を遂行するうちに佐久間と娘の間で育まれるいびつで危険な“恋愛模様”。憎い敵の愛娘を味方につけ、順調に滑り出したかに思われた佐久間の“誘拐ゲーム”は、やがて想定外の展開を見せていく。すべてが覆る衝撃の展開、原作ファンの期待を裏切らないドラマ独自のラストにも期待が高まる。主人公の佐久間は、優秀でプライドが高く、セクシーでミステリアスなキャラクター。仕事も恋愛も“ゲーム”と捉え、クリアすることに快感を覚える自己愛の強いタイプでもある。そんな佐久間を演じるのは誰なのか? 今後続々と解禁となる豪華キャスト陣にも注目だ。

ドラマを担当する大原康明プロデューサーは「初めて原作を読んだ時は予想もしなかった衝撃の展開に、椅子から転げ落ちるほどの衝撃を受けました。20年以上前に東野圭吾先生が執筆された作品ですが、現在でも全く色あせることのない魅力を放ち続けています。ミステリーやスリリングな展開、裏切り、そして、ラブロマンスなど、原作の魅力と衝撃をどうすれば映像で届けられるか。『連続ドラマW』を数々手掛けてこられた鈴木浩介監督や脚本・小峯裕之さんの手腕をはじめ、キャストとスタッフ一同が懸命に挑みました。主人公・佐久間駿介役を務めるキャスト情報も近日発表を予定しています。頭脳明晰(めいせき)で危険な魅力あふれる佐久間役にぴったりだと確信しています。ぜひ、ご期待ください!」と熱く呼び掛けている。

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