F16戦闘機参加 日米共同訓練始まる 茨城・百里基地 太平洋で模擬戦闘

日米共同訓練で航空自衛隊百里基地を離陸するF16戦闘機。奥は茨城空港=29日午前10時29分、小美玉市百里

在日米軍再編に伴う日米共同訓練が29日、茨城県小美玉市百里の航空自衛隊百里基地で始まり、米軍三沢基地(青森県三沢市)から参加したF16戦闘機が報道陣に公開された。百里基地のF2戦闘機とともに2月8日までの11日間、太平洋の百里沖空域で模擬戦闘などの訓練を行う。

北関東防衛局によると、同基地での日米共同訓練は2007年10月に始まり、今回が12回目。日米間の相互運用性の向上に加え、騒音の影響が大きい三沢基地周辺の負担軽減が狙い。

訓練は6~12機が最大14日間で行う「タイプ2」と呼ばれる規模。米軍からは第35戦闘航空団などから操縦士、整備士ら約160人が参加した。26日には12機程度のF16が同基地に到着。空自からは第7航空団のF2が8機程度参加した。

同基地では29日午前9時15分ごろから、操縦士がF16に乗り込んだ。その後、エンジンを始動させて滑走路に移動し、2~4機が10分前後の間隔で訓練空域へ飛び立っていた。

期間中は戦闘機同士の模擬戦闘など、さまざまなケースを想定した訓練が実施される見通し。

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