漫画家の芦原妃名子さん死亡 ドラマ化巡り見解相違か

 「セクシー田中さん」などの作品で知られる漫画家の芦原妃名子(本名・松本律子)さん(50)が29日、栃木県内で死亡しているのが見つかった。捜査関係者への取材で分かった。現場の状況から自殺とみられる。

 「セクシー田中さん」は小学館の雑誌で連載中で、23年10~12月に日本テレビ系でドラマ化された。脚本や登場人物の設定を巡って、日テレ側と見解の相違などがあったとみられ、芦原さんのものとされるブログなどに経緯などが記されていた。

 日テレはドラマのHPに「訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。原作代理人である小学館を通じて芦原さんのご意見をいただきながら話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」とのコメントを掲載した。

 捜査関係者によると、28日夜に知人から「連絡が取れない」として警視庁に相談があり、行方不明届が出されていた。

 芦原さんは1994年に「その話おことわりします」でデビュー。「砂時計」などで小学館漫画賞を受賞した。

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