34歳の福田秀平選手も合宿所生活「初心に戻りたい」 新球団『くふうハヤテベンチャーズ静岡』36選手で1年目スタート

いよいよ、静岡にも球春到来です。

くふうハヤテ#46 田中健二朗投手:「一目見てかっこいいと思った。このユニホームを着て早く試合をしたい」

24日、1年目を戦うユニホームを発表した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。

その翌日の25日、静岡市清水区にある本拠地「ちゅ~るスタジアム清水」でキャンプイン。朝早くから球団スタッフが準備に追われていました。

Q.キャンプインへの準備状況は
くふうハヤテ 榎本統括:「まだ、もうちょっとかかりますね。バタバタですけど。スタッフは5人。何から何まで全部。キャンプ初日なのでしっかり準備したい」

真新しいユニホームに袖を通した選手たち。外国人選手を加えた36人で1年目をスタートさせます。

初代キャプテンは地元出身の高橋駿選手

初代キャプテンに指名されたのは、地元・静岡市出身の高橋駿選手。

くふうハヤテ#24 髙橋駿主将:「初代ということもありまして、責任を感じている。元気と笑顔を静岡に届けたい」

キャンプ初日、スタンドには熱心な野球ファンが―

富士吉田市から 30代:「やっぱりいいですね。選手が動いている姿が見られるのは」

焼津市から 50代:「本当に球団ができたんだなと、ユニホームを見て改めて実感」

球団独自のグッズを販売できていない中、個人名が入ったグッズを手にしたファンの姿も―

東京から 30代:「田中健二朗選手と倉本選手と池谷選手。ベイスターズの3人です」

富士市から 30代:「福田秀平選手です。静岡に来てくれてありがとうございます」

ファンからの「宿題」も

期待と喜びの声が聞かれる一方で…。

清水区から 50代:「広い駐車場が必要ですね」

清水区から 40代:「これから試合が始まると、たくさんみんなが来られると、渋滞とかになるのか心配」

キャンプ初日の観客数は、のべおよそ200人。球場の臨時駐車場を設けなかったとはいえ、200台の一般駐車場は半分以上が埋まっていました。

収容人数およそ1万人に対して、駐車場は最大600台程度。いきなり課題を突き付けられた格好です。

くふうハヤテ 榎本統括:「やっぱり足りないですよね。どう考えても。見に来たくて来た方を駐車場がないという理由でお帰しするのはしたくない」

球団では球場の近隣に300台ほどを確保できるよう、調整を進めているといいます。

ベテラン福田選手「若い選手に負けない気持ちでグラウンドに」

初日から打撃練習や守備練習など、およそ6時間にわたって動いた、くふうハヤテ。

その中でも、注目したのが…。

野手としてチーム最年長、34歳の福田秀平選手。2006年、ソフトバンクに入団すると、走攻守3拍子揃った外野手として活躍。2019年オフには複数球団競合の末、ロッテにFA移籍。しかし、その後はけがに苦しみ、去年、戦力外に。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「キャンプは18回目ですが、どのチームでも入団1年目のキャンプは緊張感がある。若い選手たちに負けない気持ちでグラウンドに立ちました」

初日からグラウンドの内外で、チームを引っ張ろうとする姿が見られました。

くふうハヤテ#5 倉本寿彦選手:「秀平さんみたいな人と一緒にプレーしたことないです。ハツラツとしているというか」

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「小久保さんとか松田さんもそうだし、松中さんとかそういう人たちの背中を見てきているから。小久保さんも常にチームの先頭になってプレーをしていた」

くふうハヤテ#5 倉本寿彦選手:「そういう人たちとずっと戦ってきた。やっぱりすごい」

合宿所生活の福田選手「初心に戻りたい」

プロ野球のレジェンドとも同じチームで戦ってきた福田選手。今は1年目のチームの一員として、若い選手たちとともに球拾いや用具の準備も行います。

シーズンに向けた準備を進めるキャンプ期間中、生活の拠点となるのが、清水区三保のホテルに設けた、チームの合宿所。プロ野球生活18年目にして、若手との共同生活です。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「洗濯などは1軍ではすべて球団がやって、練習前にクリーニングされたユニホームが支給される」

洗濯はもちろん、食事後の皿洗いも自分で行います。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:汚いですけどどうぞ的な」

2人部屋の相方は、増田将馬選手。年の差、実に10歳です。

福田選手:同期は誰がいた?

くふうハヤテ#1 増田将馬選手:山本由伸や牧など

福田選手:俺は田中マー君や坂本勇人、佑ちゃんなどハンカチ世代だよ

Q.若手選手との交流は
くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「知らなかった知識とか逆に知ることができて勉強になる」

環境が整った1軍生活とは異なる、合宿所からのリスタート。覚悟を決めて、単身赴任でこの環境に飛び込みました。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「初心に戻りたい、ハングリーになりたい、若手から吸収したい」

1年目に挑む「くふうハヤテ」で再起を図る、福田選手。見据えているのは自らのNPB復帰だけではありません。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「NPB復帰出来たらうれしい。だけどそれは年齢からも難しいことはわかっている。静岡はまだ野球人気が根づいていない。静岡に野球を広めたい」

静岡に誕生した新しいプロ野球球団とともに。その先に、福田選手が思い描く夢の景色が待っています。

くふうハヤテ#37 福田秀平選手:「庵原球場を満員にしたい。それが見られたら目頭が熱くなるかもしれない。そんな日が来るよう力をつけていきたい」

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