避難指示不適切と岡谷市を提訴 母子3人死亡の土石流遺族、長野

 長野県岡谷市で2021年8月、大雨に伴う土石流で母子3人が亡くなったのは、市が適切な避難指示を出さなかったのが原因だとして、遺族が市に約2億1千万円の損害賠償を求めて長野地裁伊那支部に提訴したことが29日、市への取材で分かった。

 市によると、遺族は土石流の発生を事前に予見できたのに、災害を防ぐための設備を設置しなかったとも主張している。同地裁飯田支部で審理される見通し。

 岡谷市では21年8月15日午前、大雨によって発生した土石流に住宅が巻き込まれ、女性=当時(41)=と次男=同(12)、三男=同(7)=が亡くなった。同市は提訴に関し「コメントを控える」としている。

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