今回は、金擇洙(キムテクス・韓国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本情報から、国際大会の成績などに触れていきます。
金擇洙とは
金擇洙とは、1990年から2000年前半まで世界のトップで活躍した、日本式ペンホルダーを使用する韓国の元卓球選手です。
金擇洙のプロフィール
金擇洙(キムテクス/KIM Taeksoo)は1970年5月20日生まれの53歳(2024年1月時点)で、韓国の光州出身です。
金擇洙は、バルセロナオリンピックで男子シングルス、ダブルスともに第3位に輝き、それ以降世界トップで戦ってきました。1998年のアジア競技大会では、当時勢いのあった孔令輝や劉国梁を破って優勝しました。
2004年頃まで韓国代表選手として活躍し、2005年に現役を引退しました。それからは指導者として活躍し、2009年頃までは韓国の実業団チームの監督を務め、2010年頃から2021年まで韓国の男子ナショナルチームの監督を務めました。現在は韓国卓球協会の専務理事として韓国卓球界に貢献しています。
金擇洙のプレースタイル
金擇洙の戦型は右ペンフォア裏の攻撃型で、日本式ペンホルダーで片面の選手です。
金擇洙のプレーの一番の特徴は、ペンホルダーならではのダイナミックなフォアハンドドライブです。ペン片面の選手なので、ダイナミックなフォアハンドを素早いフットワークを駆使し、オールフォアで打ち込んでいきます。どこからでも強いドライブを打ち込むことができ、ラリー戦は無類の強さを持ちます。
ペンならではの台上プレーも多く、何度もフォア前を飛び込みフリックで得点するなどのプレーが見られます。
フォアハンドに目を奪われがちですが、バックサイドの処理も非常にうまく、ショートやプッシュなど、これぞペンホルダーというようなプレーを見せてくれます。
金擇洙の使用用具
現役引退時の金擇洙の使用用具は、ラケットがバタフライの『サイプレス-S』、フォア面がバタフライの『スレイバー』です。
金擇洙の世界ランキング
金擇洙は2024年1月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは6位(2001年9月)で、引退時の世界ランキングは39位(2005年4月)です。
金擇洙の主な成績
まとめ
今回は、韓国の一時代を築いた金擇洙について紹介しました。今後も指導者として卓球界の発展に貢献してくれることでしょう。
文:ラリーズ編集部