羽田衝突、海保機長に聞き取り 運輸安全委、認識の確認進める

 羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、運輸安全委員会が海保の機長に聞き取りをしたことが29日、安全委への取材で分かった。海保機は管制官からの許可がないのに誤って滑走路へ進入した可能性があり、機長の認識について確認を進める。

 安全委によると、聞き取りは25日に機長の入院先で実施した。今後も必要に応じて続けるとしている。

 国土交通省が公表した交信記録によると、管制官は海保機に滑走路手前の停止位置まで地上走行を指示。滑走路進入や離陸の許可は出していなかった。機長は事故直後の海保の聞き取りに「許可を得た上で進入した」と説明しており、交信記録の内容と異なっている。

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