バイエルンは29日、トーマス・トゥヘル監督の発言をもとにした報道に対して声明を発表した。
事の発端は、トゥヘル監督がファンクラブ訪問の一環で受けた質問での回答にあった。ファンから質問を受けた中で、スペインサッカーについての質問に回答。これが大きく報じられることとなった。
スペインでは27日、バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、今シーズン限りでの監督退任を電撃的に発表。これを受け、早速後任監督候補についての報道が複数出ている。
クラブOBでもあり、かつて指揮も執ったパリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督や、ドイツ代表を昨年9月に解任されたハンジ・フリック氏など様々名前が浮上。その中には、トゥヘル監督や、アーセナルのミケル・アルテタ監督など、あり得ないと思われる候補者も出ていた。
そんな中バイエルンは29日に声明を発表。監督の発言が誇張されており、トゥヘル監督はバルセロナの件については何も語っていないと主張した。
「日曜日(28日)、ファンクラブ訪問の一環で、トゥヘル監督はサポーターから監督としてのキャリアやパリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシーなど国外での経験について尋ねられ、会話の中でそれらについて答えた」
「また、サッカーの国としてのスペインについても一般的な質問にも回答した。ただ、後に誤って主張されたように、チャビ・エルナンデスやその後継者については決して語ることはなかった」
「我々は、常に同じところから発せられる、監督に対して向けられたこのような客観性のない発言を今後受け入れることはない」
スペインのサッカーについては話したものの、バルセロナやチャビ監督については触れていないというトゥヘル監督。根も葉もない話には厳正にクラブも対処していくという。