静岡県選出自民党議員の週末~塩谷座長と二階派議員の地元での動き

国会では29日政治とカネを巡る 集中審議が行われました。派閥幹部の責任をめぐり自民党内も揺れる中、地元に戻った県選出議員の週末を追いました。

梅田航平記者 28日 浜松市
「塩谷議員が地元支援者への説明のために浜松市の会場に入った」

自身の収支報告書への未記載分が234万円だと明らかにしている塩谷座長。

支援者およそ60人に、一連の裏金事件の経緯について説明の場を設けました。

参加者は…。

支援者:
「非常に本人は反省していて、説明を早くしたかったけど座長という立場で一番最初に自分だけがというわけにはいかない。全体のことを考えてしんしゃくしながらやらなければいけない立場だと」

塩谷議員記者会見

その後、浜松市内の事務所で会見を開いた塩谷座長。

塩谷立議員:
「皆さんの信頼を著しく損ねたことに対して心から深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」

塩谷立議員:
「還付についてはある程度理解はして承知はしていた。若手、あるいは中堅の人たちが自分でパーティーを開けない、そのパーティーを活用して、自分の政治活動につかうということで、この考え方は間違ってないと思っております。」

ただ、「不記載」については・・・

塩谷立議員:
「今回の事態が明らかになって初めて知りました」

さらに、今後の“進退”についても言及しました。

塩谷立議員:
「仮に誰かがその責任を取って辞めるとか移動するとかでことが済めば、いわゆる幕引きをするような状況になることの方が問題だと思うので、今のところは、そういったことは考えていないし、まずはこの事案の処理をしっかりやると同時に、大きな課題に向かって取り組んでまいりたい」

Q次期選挙は出馬する?

「そのつもりでいる」

二階派 細野豪志衆院議員

一方、安倍派と同様に派閥の解散を決めているのが、二階俊博会長が率いる“二階派”です。

その二階派に所属している県内の議員というのが…。

片山真人アナウンサー 御殿場市 28日
「御殿場市議選の告示日です。元二階派の2人、若林洋平議員と細野豪志議員がそろって御殿場市に姿を見せています。」

共に御殿場市議選の応援演説に立った二人。

28日、二階派の解散について取材に応じました。

自民党 二階派 細野豪志衆院議員
「私の場合は今回の件には全く関わっていないが、政治不信を払拭するためにという意味で考えればやむを得ないかなと。無所属の時代に先に二階派に入れていただいたので、思い入れは非常に強いが残念。政治家同士というのは1人ではなかなか政策実現できないので、政策的な連携はいろんな方としていきたい。ただ、お金の部分や、人事はそれぞれがしっかり仕事をする中でその時の幹部の方が決めればいいことだと思うので、そこは根本的にやり方を改めていくということになると思う。」

二階派 若林洋平参院議員

自民党 二階派 若林洋平参院議員
「実際に派閥においていろんな問題があったことは事実だし、それに対して解散というのは致し方ないのかなと、実際にはいざ(解散)となると、それはショックだった。
(パーティー等の)ある程度の収入源というのは、やはりそれぞれの議員に必要になってくるのは事実。ただそれがなかなか理解されないところも事実だと思う。だからこそ丁寧にしっかりと慎重に進めるということが一番大事だとは思う。」

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