【中国】NEV市場に新たな競争局面、BYD頂点に[車両]

中国の著名エコノミストの任沢平氏は29日、「新エネルギー車(NEV)」市場のトップグループを巡って、新たな競争局面が形成されるとの見方を示した。今年は比亜迪(BYD)を筆頭に、新興勢や従来型大手自動車グループが続く構造になるとみている。

BYDが最大手となり、上海蔚来汽車(NIO)や理想汽車(Liオート)、広州小鵬汽車科技(Xpeng)の新興3社、広州汽車集団系の広汽埃安新能源汽車(AION)や上海汽車集団、重慶長安汽車集団、長城汽車、吉利汽車の従来型5社がトップグループを形成するとの見方だ。

通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)もNEVのエコシステムを形成する企業としてトップグループに入るとみる。ファーウェイは近年、車載システムなどといったスマートカー関連の技術提供に力を入れている。

任氏は、中国自動車業界が今年「戦国時代」に突入すると指摘。自動車のスマート化技術の開発強化や技術を巡る企業間提携、中国製自動車の高級化、顧客満足度の向上に向けた動きがそれぞれ進むとみている。

任氏は中国NEV企業の実力を数値化した上位10社のランキングを発表し、完成車メーカーは上位順にBYD、理想汽車、上海汽車集団、吉利汽車、NIO、AION、長安汽車、長城汽車、Xpengが並んだ。ファーウェイは3位に入った。

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