【ベトナム】旧南越最大の飲料社、3年赤字で上場廃止も[食品]

旧南ベトナム最大手の老舗飲料企業チュオンズオン(銘柄コード=SCD)がこのほど発表した決算によると、2023年通年の税引き後損失(純損失)は1,190億ドン(約484万2,300米ドル、7億1,700万円)だった。21年から3年連続の赤字となり、証券法の規定で上場廃止となる可能性がある。べトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」が26日報じた。

23年通年の売上高は前年比25.4%減の1,260億ドンだった。同社は21年に355億9,400万ドン、22年に486億8,500万ドンの赤字を計上した。23年は前年から赤字額が2.5倍に膨らみ、3年連続の赤字となった。

同社は赤字の拡大について、投入コストがかさんだことや厳しい経済状況により需要が低迷したことなどを理由に挙げた。

証券法では◇3年連続で赤字◇累積赤字が定款資本金を超過◇債務超過——などの場合に上場廃止が検討される。同社の株式は、23年4月からはホーチミン証券取引所(HOSE)の管理銘柄となっている。

チュオンズオンはサイゴン・ビア・アルコール飲料総公社(サベコ)傘下で、同社がチュオンズオン株の62.06%保有している。清涼飲料水「サーシー(Sa Xi)」などを製造・販売している。

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