【カンボジア】24年成長率、6.4%予想=中銀総裁[経済]

カンボジア国立銀行(中央銀行)のチア・セレイ総裁は26日、2024年の国内総生産(GDP)成長率が6.4%になるとの見通しを示した。クメール・タイムズ(電子版)が28日伝えた。

チア・セレイ氏は中銀の年次会合で、観光業と製造業が24年の経済成長を後押しすると予想した。23年の成長率は5.5%だったとも報告した。

同氏はまた、24年のカンボジア経済が直面する外的リスクとして、国際貿易・投資の低迷や国際金融市場の不確実性を提示。内的リスクとしては、海外からの投資縮小に伴う建設・不動産分野の回復の遅れなどを挙げた。

カンボジア開発資源研究所(CDRI)のメイ・カルヤン所長は、政府が進める事業環境の改善やインフラ・物流網の整備、人材育成などが経済成長を促すと予想。経済の強靭(きょうじん)性や持続可能性、包括性、競争力の確保にも貢献するとの見方を示した。

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