【タイ】タイ中の短期滞在ビザ免除、3月1日に開始[観光]

タイと中国の両政府は28日、観光目的の短期滞在ビザ(査証)の相互免除について合意書に調印した。3月1日に発効する。両国間の観光、ビジネスの活性化を図る。

タイのパーンプリー副首相兼外相と、26~29日の日程でタイを公式訪問中の中国の王毅(おう・き)外相が同日、首都バンコクの外務省で調印した。タイと中国の普通旅券(パスポート)と中国の半公的旅券保持者について、1回最長30日間の観光目的の短期滞在についてビザを免除する。合計の滞在日数上限は、180日間のうち90日までとなる。移住や仕事、教育、メディアなどその他を目的とした滞在については、目的に応じたビザなどの申請が必要となる。

両国の相互ビザ免除措置については、タイのセーター首相が昨年10月16~19日の訪中時に提案し、調整していた。王毅外相は、29日にセーター首相と会談する。

29日付プーチャッカーンによると、パーンプリー外相は、来年に両国が外交関係樹立50周年を迎えるのを前に、ビザの相互免除によって観光・ビジネス関係がさらに深化することに期待を示した。

一方、王毅外相は、台湾が中国の一部であるとする「一つの中国」原則を順守するタイの姿勢を称賛すると述べた。

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