アトレティコの“10番”コレアにサウジから熱視線…アル・イテハドが関心も、クラブは残留を希望

アトレティコ・マドリードに所属しているアルゼンチン代表FWアンヘル・コレアが、サウジアラビアへ移籍するかもしれない。スペインメディア『アス』が29日に報じた。

現在28歳のコレアは、母国のサン・ロレンソから、2014年12月にアトレティコ・マドリードへ完全移籍加入。当初は同年夏に加入する予定だったが、メディカルチェックにて心臓の病気が見つかり、契約が保留に。手術を受けておよそ半年間休養し、その後アトレティコ・マドリードの一員となった。

アトレティコ・マドリードでは徐々に存在感を増していき、2018-19シーズンからはクラブの背番号「10」を託される。センターフォワードやウインガーとして長年活躍してきた。今季はフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとスペイン代表FWアルバロ・モラタのバックアッパーのような立ち位置となっているものの、公式戦25試合のピッチに立って5ゴール2アシストを記録。“ジョーカー”として途中出場する試合も多いが、ディエゴ・シメオネ監督の信頼も厚い。

そんなコレアが、今冬の移籍市場でクラブを離れる可能性が浮上している。今回の報道によると、サウジ・プロフェッショナル・リーグ(SPL)のアル・イテハドが関心を示しているようだ。元フランス代表FWカリム・ベンゼマやポルトガル人FWジョタの去就が不透明の中、アル・イテハドは新たなアタッカーとしてコレアに注目しているという。

一方でアトレティコ・マドリードは、ファン・サポーターからの人気が高いコレアを簡単に手放すつもりはない。3000万ユーロ(約48億円)を超えるオファーが届けば耳を傾ける構えを見せているが、現時点でアル・イテハドはこの金額でのオファーを提示しておらず、残る数日の間にアル・イテハド側が考えを改めるかどうかがコレアの去就のキーポイントとなりそうだ。

なお、アトレティコ・マドリードは28日に行われたラ・リーガ第22節でバレンシアを2-0で下していたが、同試合でコレアに出番はなかった。同試合は57分までに2点をリードしていたため、シメオネ監督はコレアを投入し、“エース”のグリーズマンをベンチに下げるという手も打てた。だが、最終的にグリーズマンはフル出場。コレアもベンチを温めたままだった。この起用法がコレアのサウジアラビア行きと関係しているのかどうかは、冬の移籍市場が閉まる数日の間にはっきりするだろう。

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