橋本環奈主演朝ドラ、仲里依紗が「伝説のギャル」役に決定

平成時代、「ギャル文化」と出会った主人公がやがて栄養士となり、目には見えない大切なもの(縁・時代・人)を次々と結んでいく、2024年度後期・連続テレビ小説『おむすび』(NHK朝ドラ)。1月30日、新たな出演者として仲里依紗が発表された。

2024年後期連続テレビ小説『おむすび』への出演が決定した仲里依紗 (C)NHK

仲が演じるのは、橋本環奈演じるヒロイン・結(ゆい)の姉であり、地元・福岡で「伝説のギャル」として知られた、米田歩(よねだ・あゆみ)役。ゆとり世代である結の8つ上の歩は、90年代・安室奈美恵さんに憧れた「コギャル世代」。パワフルな姉の存在は、結の生き方に大きな影響を与えるという。

■「私がこの作品で務められる役割が少し分かった」

自身のYouTubeで派手ギャル私服を披露したり、自身が手がけるアパレルブランド『RE.』ではオリジナルのギャル服をプロデュースするなど、日頃からギャルマインドを持ち続けている仲。

YouTubeでは「マンバギャル」メイクも

平成時代を描く『おむすび』について、仲は「『平成は失われた30年』と呼ばれていることを初めて耳にしたとき、ある気持ちが溢れました。私は、平成元年に生まれ、勉強も遊びもこの仕事も家族との時間もあの平成時代とともに全力で駆け抜けてきた生粋の平成っ子です。30年間のなかに悲しい出来事や耳を塞ぎたくなるニュースはたくさんありましたが、それでも毎日の生活には、心が温まったり、一緒に笑い合ったり、称たたえ合ったりできる瞬間がちゃんとあって、私はずっとそれを見つけながら今日まで生きてきました」とコメント。

続けて「もし『失われた30年』があるのだとしたら、それは失ったのではなく、時代の流れが忙し過ぎて、多くの方が見落としてきてしまった時間なのかもしれません。そう思ったとき、私がこの作品で務められる役割が少し分かったような気がしました。あの時代に息づいていた絆や人を思い合う気持ち、そして不屈のギャルマインドを、もう一度拾い直して、置き忘れてきてしまった方々にそっと届けられたらいいなと思っています」と意気込みを語った。

■「仲里依紗さん以外には考えられなかった」

仲演じる歩について、制作統括の宇佐川隆史氏は「平成の始まり、安室奈美恵さんが登場した90年代は、平成を語るうえでとても重要な時期です。バブル崩壊から徐々に、大人たちに閉塞感が漂い始めたのとは裏腹に、若い世代、特に女子高生たちは、熱くパワフルな存在として、ギャルなどの独自の道を突き進んでいました。そんななか、福岡の糸島に現れた、ひときわパワフルな存在・・・それが、伝説のギャル・米田歩です」と説明。

そして「伝説のギャルを演じられる人物とは、一体誰なのか・・・そう考えたとき、仲里依紗さん以外には考えられませんでした。仲さんは、生きるパワーにあふれ、見ている私たちの心をじかに揺さぶる、熱く繊細なお芝居をされる方。この90年代~00年代に、実際に青春を過ごされたお一人でもあります。そして何より、仲さん自身が芯に持つ『好きなものは好き』と言える強い力・・・その力強さが、ある秘密を抱えながらギャルとして生きる歩に説得力を与えてくれると信じています」と起用理由を明かした。

連続テレビ小説『おむすび』のヒロイン・橋本環奈(2023年8月9日・大阪市内)

主演の橋本環奈に仲の出演を伝えた際、橋本は「うれしい!」と、満面の笑みで喜びをあらわにしたそうで、宇佐川氏は「橋本さんと仲さんの、パワーあふれる姉妹コンビ・・・今から楽しみでしょうがありません」と期待を込めた。『おむすび』は2024年春クランクイン予定。

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