J1鹿島 宮崎キャンプ 守備の連携強化 知念、存在感示す

激しくトレーニングに取り組む知念(左)=ひなた陸上競技場

宮崎県宮崎市でキャンプ中のJ1鹿島は29日、ひなた陸上競技場で午前と午後の2部練習を行った。主に試合形式の実戦的なトレーニングで、守備の連携強化に努めた。

午前は、ボールを奪われた瞬間に攻守を激しく切り替え、守備陣形をコンパクトにすることを徹底的に確認。午後はピッチを全面使い、プレスをかけ始めるタイミングや相手をサイドに追い込んでボールを奪う守り方を何度も確かめた。

27日の宮崎戦で柴崎が負傷したことも影響しているが、この日は本来FWの知念が長い時間ボランチに入った。知念本人は「景色が全然違うし、心配」と苦笑いするが、激しいプレッシャーにも動じずボールを動かし、高い強度の守備でも存在感を示している。

指揮官は「固定観念を捨て、自分が判断したことを選手に信じさせたい。それが選手の幅を広げる」と話し、ポジションという型にとらわれない起用法を考えていることを示した。

30日は同競技場で、J2徳島との練習試合が予定されている。

守護神としてチームの中心を担うべく、練習に取り組む早川=ひなた陸上競技場

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