いわゆる四十肩、 五十肩と呼ばれる痛みは、負荷の積み重ね!肩の負担を減らす、ちょっとした工夫とは?【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】

肩の負担を減らすには、肩甲骨への意識を【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】

肩関節周辺は、日常生活での負荷の積み重ねで傷めやすい箇所です。いわゆる四十肩、五十肩と呼ばれる現象も、負荷の積み重ねで発症すると考えられます。痛みのもとの炎症は治癒反応ですから、傷んできた肩を集中的にメンテナンスしようとする現象ともいえます。

実は、ちょっとした工夫で、肩への負担は各段に減らせます。ポイントは肩甲骨です。多くの人が、手を動かす際に、手先を意識しています。手を上に上げるときも、まず手先が上がっていき、それに引っ張られるようなイメージで肩関節が動きます。これだと、肩に大きな負担がかかっています。

腕の付け根は、肩関節ではなく、肩甲骨と意識した方が構造的には合理的。同じ手を上げる動作を腕の付け根から、つまり肩甲骨を持ち上げる意識からスタートさせてみてください。……いかがでしょうか? 負担が軽く、楽に手を上げられたと思います。

肩甲骨から動かし出す意識で、色々な方向に手を伸ばして確認してみてください。

【出典】『疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖』
著者:小池義孝 イラスト:千葉さやか(Panchro) 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
一義流気功治療院院長。昭和48年生まれ。平成18年「気功治療院一義流気功」を東京に開設。翌年に、気功治療の技術を伝える「一義流気功教室」を開設する。気功治療の内容はどの流派にも属さず、独自の歩みを続ける。肩こり、腰痛、猫背といった肉体の問題から、メンタルの問題まで、幅広く対応している。著書多数。30万部を超えるベストセラーになった『ねこ背は治る!知るだけで、体が改善する「4つの意識」』を始めとし、国内15冊、海外翻訳版(台湾、韓国)3冊、約累計70万部を送り出している。

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