福井県警巡査長を窃盗疑いで現行犯逮捕 福井市のスーパーで万引、従業員らに取り押さえられる

 福井県警は1月29日、食料品を万引したとして、窃盗の疑いで福井県警高速隊巡査長の男(37)=福井市=を現行犯逮捕した。県警監察課によると、「盗んだことに間違いない」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は29日午前9時40分ごろ、福井市内のスーパーで、はちみつチューブ1点(販売価格699円)を万引した疑い。

 県警監察課によると、はちみつを上着に隠して店を出る巡査長を見つけた従業員が声をかけたところ、逃走したため、従業員2人と客2人で追いかけた。4人は店から約100メートル離れた路上で取り押さえ、駆け付けた福井署員に引き渡した。

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 巡査長は同日午前9時ごろに退勤し、スーパーには私服で入店していた。勤務態度に問題はなかったといい、店と県警に対し「すみませんでした」と話しているという。

 県警の西村仁崇警務部長は「誠に遺憾であり、県民の皆さまに深くおわびする。事実関係を捜査・調査し、厳正に対処する」とのコメントを出した。谷崎哲志首席監察官は「職責の自覚が足りていない。再発防止へ重く受け止め、職務倫理の教養を徹底していく」と述べた。

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