アフリカに8千億円拠出へ イタリア、不法移民抑制狙い

29日、ローマで記者会見するイタリアのメローニ首相(ゲッティ=共同)

 【ローマ共同】イタリアのメローニ首相は29日、アフリカの開発に55億ユーロ(約8700億円)以上の資金を拠出すると表明した。ローマで開催したアフリカ諸国の首脳らとの国際会議で述べた。エネルギーや農業分野への投資を通じて経済発展を支援し、欧州へ逃れる不法移民の数を抑制する狙いがある。

 2022年に発足したメローニ政権は「不法移民排斥」を公約に掲げたが、移民増加に歯止めがかからず、アフリカ諸国の課題に対処する姿勢を示した。メローニ氏は記者会見で、今年の議長国を務める先進7カ国(G7)の会合でもアフリカ支援を主要テーマにする意向を明らかにした。

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