ガラス瓶やボウルでハーモニー フランス人音楽家「普段使う物は何でも楽器に」京都・南丹

ヤニックさん(左)の演奏に合わせてガラス瓶や木材などをたたいて鳴らす子どもたち=南丹市八木町・八木酒造

 京都市在住のフランス人音楽家による「音づくりワークショップ」が、京都府南丹市八木町の元蔵元「八木酒造」であった。子どもたちはガラス瓶や木片など身近にある物を楽器にして、見事なハーモニーを奏でた。

 地域の文化芸術活動振興のため、府や同市でつくる「京都:Re-Search実行委員会」が講師にヤニック・パジェさん(49)を招いて企画し、小学生9人が参加した。

 ヤニックさんが「普段使う物は何でも楽器になる」と話すと、子どもたちは持ち寄ったガラス瓶やボウル、ペットボトル容器、木片などをバチでたたき、さまざまな音を出した。素材の打ち方や打つ場所で音の高低が変わることも学んだ。

 ヤニックさんが陶器で製作された楽器を演奏すると、子どもたちも「楽器」を打ち鳴らして合奏。ミステリアスな音色や行進をイメージしたリズムが酒蔵に響き渡った。

 牛乳瓶を楽器にした小学4年の女子児童(10)は「いろんな音が出るのが分かって楽しかった。みんなで合わせた音楽も良かった」と笑っていた。

 ヤニックさんのコンサートとトークショーもあり、保護者らも聞き入った。

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