高田松原再生の歩みを一冊に 支援した東京の一般財団法人発刊

記念誌の完成を喜ぶ鈴木善久理事長(左から2人目)や佐々木拓市長(同4人目)ら関係者

 海岸林再生活動に携わる一般財団法人ベターリビング(東京、真鍋純理事長)は、東日本大震災津波で流失した岩手県陸前高田市の高田松原の再生に向けた軌跡をまとめた記念誌を発刊した。松原の歴史や植樹活動を振り返るとともに、関係者の名勝地復活への思いを掲載。関わったボランティアらのメッセージも盛り込み、次代へつなぐ貴重な一冊とした。

 「高田松原 since2014」はフルカラー38ページ。高田松原誕生の歴史や活動年表、植樹会の様子などを写真と共に紹介し、地元の高田松原を守る会の鈴木善久理事長(79)のインタビューも載せた。同会の会員やボランティア団体などに配るほか、市内の小中学校に贈る予定だ。

 同市高田町のキャピタルホテル1000で27日、贈呈式を実施。ベターリビングなどが推進する環境貢献活動「ブルー&グリーンプロジェクト」のイメージキャラクターで、俳優の谷花音さんが佐々木拓市長に記念誌を手渡した。

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