県高校新人大会 ラグビー 多彩な攻撃で圧勝した大分東明が6連覇 【大分県】

第46回大分県高校新人ラグビー競技大会

1月28日 レゾナックサッカー・ラグビー場

決勝

大分東明45(14-5、31-0)5大分舞鶴

ラグビーの県高校新人大会は第1シードの大分東明が大分舞鶴から7トライを奪う猛攻で45-5と大勝し、6大会連続6回目の優勝を飾った。

大分東明は前半5分に右サイドに展開し、パスを受けた川口慧大(2年)が走り抜け、先制のトライを決めた。その後は押し込まれる時間帯もあったが、セニビツ・イリエサ(同)が密集から鮮やかなサインプレーでトライを奪い14-5で折り返し、後半も攻撃の手を緩めなかった。

聖地・花園でプレー経験のある選手が大半を占める新チームは、始動して1カ月も満たないが、先輩たちが示してくれた道筋をたどる。タックルを受けても、鍛え上げた体ではね返して押し込む。縦に突進して密集に相手の守備が寄せてくれば、走力のあるバックス陣にボールを回して振り切る。「新チームになって間もないし、先週はインフルエンザが流行し、フィットネスが落ちていたので心配だった」という白田誠明監督の不安も何のその。

チームの理想形を体現する選手たち

試運転の前半を終えると、後半はエンジンをフル回転する。後半2分にはキックパスからトライを奪い、その3分後には敵陣深くのラックから左に展開するトライ。さらにはゴール前のラインアウトからモールで力強くトライを奪う多彩な攻撃は、チームが追求してきた理想形だ。キャプテンの石川波潤(2年)は「昨年から試合に出ている選手が多く、試合慣れしている。やりたいことはできている」と胸を張るが、「前半はミスが多くて、修正できなかった」と反省も忘れない。日本一を目標に掲げ、その腕試しとなる3月の全国選抜大会に向けて、今大会は通過点に過ぎないと全選手が認識している。

花園で16強入りした前チームを「実直なチームだった」という白田監督は、「今年のチームはお調子者が多いが、それも個性。今年の色に合った伝統のエンジョイ・ラグビーをつくっていけばいい」と期待を込めた。

新チームの目標は日本一

(柚野真也)

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