西郷真央は悔しい“デビュー戦”32位「良かったイメージが台無し」

パッティングに苦しんで“デビュー戦”最終日は「75」(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(28日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

昨年12月の最終予選会(Qシリーズ)を経て“デビュー戦”に臨んだ西郷真央は、通算1オーバー32位でフィニッシュした。「まずは予選通過することを第一の目標にしていた。そこはクリアできた」としつつ、「75」とスコアを落とした最終日に悔しさがにじんだ。

1番から好感触のティショットがディボットに入る不運。ピンを向かずにグリーンセンター狙いに切り替えたが、8mから3パットボギーを喫した。その後、グリーン上に置いたボールがわずかに動いてしまうほどの強風に仕切り直すシーンもあった。

気まぐれな風は、プレーともリンクしているようで不思議だ。「待っている間は吹いていなくて、自分の番になると、すごく吹き始めて…。ボギーになればなるほど、そういうふうに感じた。バーディを獲った後でオナーになると、結構いいタイミングで打てたりする。自分で流れをつかめなかったのかな」

強風の中で必死のスコアメーク(撮影/田辺安啓(JJ))

ショットで辛抱強くチャンスメークしても、終盤に3連続でチャンスを逃すなど、合計34パット。「本当にひどかった」とため息をつきたくなるようなパッティングに加え、自分の中で納得のショットが打てても結果的にボギーとなってしまった場面が何度かあったことが許せない。「きのうまでの3日間の良かったイメージが、ちょっと台無しになってしまった」と言った。

パッティングの課題とともに、風が強い日に打ち方だけでなくクラブで対処している海外選手の戦い方が気になったという。「自分はちゃんとスピンがかかるセッティングになっている。風が強い日に抑えて打てるクラブとか、自分で補えない部分をちょっと助けてもらったりする(セッティングの)候補を作らないといけないのかな」と思考を巡らせる。

オフの間に取り組んできたスイングには収穫も(撮影/田辺安啓(JJ))

オフの間に取り組んできたスイングの感触は上々で、収穫もあった1週間。次戦はサウジアラビアで2月15日に開幕する欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」となる。

さらに2022年に初優勝をあげた舞台でもある日本ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を挟み、中国で行われる「ブルーベイLPGA」から再び主戦場へ。試合を求め、アジアを横断して3月に米本土へ戻ってくる。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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