ポール・ヤフィーがBMWモトラッド「R18 トランスコンチネンタル」をホットロッド調にカスタム!

近年、BMWモトラッドはカスタム好きなユーザーを意識し、有力なビルダーとのコラボレーションを通じて、さまざまなカスタムバイクを発表しています。

今回ご紹介するのは、アメリカのレジェンドビルダー、ポール・ヤフィーによるBMWモトラッド「R18 Transcontinental」のカスタムです。ポール・ヤフィーの作品は世界中の300以上の雑誌記事に加え、ディスカバリーチャンネルやヒストリーチャンネルでも取り上げられています。

アメリカのレジェンドビルダー、ポール・ヤフィーによるBMWモトラッド「R18 Transcontinental」カスタムです。彼の作品は世界中の300以上の雑誌記事のほか、ディスカバリーチャンネルやヒストリーチャンネルでも取り上げられています。

ベースはBMWモトラッド「R18 Transcontinental」

ベース車両は、BMWモトラッドの人気モデル「R18 Transcontinental」です。Transcontinentalは大陸横断を意味し、雄大なアメリカ大陸を優雅に横断するロングツアラーです。

BMWモトラッドはすでに世界最強のロングツアラー「K1600」をラインナップしていますが、この新たなカスタムバイクは空冷1,800ccツインエンジンでアメリカ制覇を目指しています。

ホットロッド調にカスタム

ポール・ヤフィー氏が手がけた作品がこちらです。ロー&ロングな、ホットロッド調のバガースタイルに仕上げられています。

生粋のバイク愛好者であるポール・ヤフィー氏は、「R18 Transcontinental」に関する理解を深めるために、アメリカ全土を3,800マイル(6,080km)走破し、さらにスタージスまで往復2,600マイル(4,160km)を走り抜け、合計1万km以上を走破しました。

この1万kmの冒険を通じて、ポール・ヤフィー氏は世界で類を見ない大口径ホイールを装着したバガーを作り上げることを決意しました。

BMWモトラッドとのプロジェクトでは、オリジナルコンポーネントを最大限に残すことが求められましたが、ポール・ヤフィー氏は自身のカスタムバイクが正真正銘のBMWモトラッドであり続けることも望んだのです。

そのため、アルミニウムのブロックから削り出した26インチ×5.5インチの前輪を制作し、スチール製フロントフェンダーを一品ものとして作り上げました。

新しい前輪に合わせてフレームを伸ばし、傾斜させる必要があり、トレイル寸法を修正し、ハンドリングを最適化するために特別なトリプルツリーを設計しました。

このカスタムバイクは単なるショーモデルではなく、BMWモトラッドの真髄をしっかりと持つ実用的なバイクとなっています。

フェアリングはオリジナルとは見違える独自性を有しており、「R18 Transcontinental」フェアリングを切断し、ヘッドライトの位置を修正して再構築されました。

また、ポール・ヤフィー氏はエアサスペンションとサイドパイプ(マフラー)という、2つのコンポーネントを重視。空気貯蔵タンク、大型エアコンプレッサー、すべての制御装置、バルブ、ソレノイドなどの重要なコンポーネントを収容するために、サドルバッグの両側の下に専用フレームを設計しました。

サイドパイプのデザインでは、BMWモトラッドの雰囲気を維持することを目指しました。クラシックなボクサーヘッドパイプを維持することは交渉の余地のないものでした。触媒コンバーターはヘッドパイプから取り外され、特注の穴あき高流量バッフルシステムが取り付けられ、背圧が維持されました。

さらに、聴覚体験を向上させるために、精密に作られた3ステップマフラーシステムが導入されました。最後に、ワイドオープンのメガホンが取り付けられ、ホットロッドサウンドが実現されました。

この見事なバガーでアメリカ大陸を走ると、爽快な体験が待っていることでしょう。そして、そのホットロッドサウンドもぜひ一度聞いてみたいものです。

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