OpenSSL に NULL ポインタ参照の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月26日、OpenSSLにおけるNULLポインタ参照の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

ヤマハ製の複数の無線LANルーターにデバッグ機能を有効化される脆弱性

OpenSSL 3.2
OpenSSL 3.1
OpenSSL 3.0
OpenSSL 1.1.1
OpenSSL 1.0.2

OpenSSLにはPKCS#12形式のファイルを処理する際、特定のフィールドがNULLである場合にNULLポインタ参照が発生する脆弱性が存在し、NULLポインタ参照が発生することでアプリケーションがサービス運用妨害(DoS)状態となる可能性がある。本脆弱性の影響を受けるAPIは以下の通り。

KCS12_parse()
PKCS12_unpack_p7data()
PKCS12_unpack_p7encdata()
PKCS12_unpack_authsafes()
PKCS12_newpass()

OpenSSL Project では2024年1月26日現在、修正版を提供していないが、下記バージョンで修正予定。

OpenSSL 3.2.1(3.2系ユーザ向け)
OpenSSL 3.1.5(3.1系ユーザ向け)
OpenSSL 3.0.13(3.0系ユーザ向け)
OpenSSL 1.1.1x(1.1.1プレミアムサポートカスタマ向け)
OpenSSL 1.0.2zj(1.0.2プレミアムサポートカスタマ向け)

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