『院内警察』“変化するOP映像” あなたは気づいた? 監督もSNSで匂わせ「意味がある…なんて。」 

桐谷健太演じる院内刑事・武良井治(むらい おさむ)と瀬戸康史演じる天才外科医・榊原俊介(さかきばら しゅんすけ)の“謎めいた因縁”を主軸に描くドラマ『院内警察』(毎週金曜 フジテレビ)。1月12日からスタートした本作だが、翌週の第2話、そして第3話が放送された際に「OP映像が毎話変わっている」とSNSで話題に。確認してみたところ、確かに登場人物たちの動きや表情、背景に映される英単語などが少しずつ変わっており、本作の監督である木村真人氏も“毎話の変化に意味がある…なんて。”とSNSに投稿していた。本記事では1〜3話までで変化していた部分の中から、より注目のシーンをピックアップして紹介する。

(以下、ドラマ最新話までのネタバレを含みます)

◆光と影で印象がガラリ…

OP映像は青い花束を抱える武良井がトレードマークである飴(あめ)をくわえるカットから始まる。現状、この冒頭カットには変化が見られないが、次に榊原らしき後ろ姿が映し出された直後に映される“椅子の様相”が第2話から変わっていた。第1話では椅子にぼんやりと陽光がさしていたが、第2話からはまるで夜のように薄暗いシーンに。比べると冷たく、重たい印象に変わった。

続いてソファに寝転ぶ武良井と、病院の廊下奥からヌルッと姿を現す榊原のカットが挟まれたのち、長濱ねる演じる川本響子、市村正親演じる横堀仁一の紹介カットへと移る。2人の表情自体は変わらないものの、背景には細かな違いが見られた。

響子の場合、第1話では資料を抱えて歩き、第2話ではお茶くみを、そして第3話では両手を掲げた“お手上げ状態”の響子が追加された。これは第3話で榊原を“ストーカー”していたのが本人にバレた時のシーンだろう。ちなみに第2話だけは、ピンクの花が咲いているような演出がされている。また横堀の場合はゆっくりと握る手のアップが映し出されるが、“榊原の椅子”と同じように第1話では明るく、第2話以降は薄暗い光に照らされており、かつ第3話では右手から左手に変化していた。

横堀は武良井の過去を知る人物の1人 一見いい人そうだが、SNSでは“裏がありそう”とも噂されている…

◆2人を象徴…? 浮かび上がる英単語

OP映像の後半、武良井と榊原が数多くのモニターをはさんで向かい合うような演出を経て、今度はいくつかの英単語が浮かび上がる。それぞれの文字は背景などに隠れてハッキリとわからないものもあるが、細かく見ていくとまるで武良井と榊原を象徴するかのような意味に思えてくる。

まず、人混みに紛れるように立つ武良井の周りには4つの英単語。第1話では「TERMINAL」「POLICE」「REGRET」「HOPE」と見られる文字が並んだ。医療用語では病気などの進行により余命わずかになった状態を「ターミナル期」と呼んでいるそうで、そこにほか3つの単語「POLICE(警察)」「REGRET(後悔)」「HOPE(希望)」を合わせると、何やら武良井の過去を暗示しているように感じる。

第2話ではこれら4つの単語が変化。「HEARTBEAT」「GIVING」「CONFIDENCE」と、隠れて見えないが「…STAN」の文字がどうやら表示されている。「HEARTBEAT」は心臓の鼓動を表し、「GIVING」には贈り物といった意味、そして「CONFIDENCE」は自信と訳せる。これらが示すものは、「神様から“ギフト”をもらった」と武良井に言われていた天才・榊原のことではないだろうか。他の医師から執刀医を“奪う”彼は、心臓に関わる手術に固執しているような描写もされていた。

バチバチの探り合いを見せる2人 両者の“因縁”に加え、それぞれが抱える“過去”も見どころだ

そして続く、武良井が横断歩道を渡るシーンにも毎話2つの英単語が浮かぶ。こちらは武良井が進む方向にも変化が見られ、文字の意味はやや抽象的なものが多い。第1話では画面右から左へと歩く武良井の上下に「DARKNESS(暗闇)」「SICKNESS(病気)」と表示。第2話からは武良井が右へ進み、2つの文字も「LEFTBEHIND(置き去りにする)」「REMINISCENT(懐かしい)」に変化した。舞台などではよく、向かって左側を“過去”、右側を“未来”と表すが、現状ではまだ詳細は見えてこない。

最新第3話のラストでは、天才・榊原の過去に“医療ミス”があったと疑念を持つ武良井が、そのカギを握るであろう看護師・白石日向(演:工藤美桜)に密かに接近するシーンが描かれた。その続きが描かれる2月2日(金)放送予定の第4話ではどんな展開が訪れるのか、そしてOP映像はどう変わるのか注目したい。

榊原と日向は別の手術でもつながりが… 武良井が問い詰めた際、彼女は何かを隠しているように見えた 

画像提供: (C)フジテレビ/共同テレビ

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