被災したペットと飼い主を支援 栃木市のペット用品店の川島さんが「継続的支援」を呼びかけ

 能登半島地震の被災地では大切にしている犬や猫などのペットフードに困っている人たちがいます。

 地震が発生した直後から飼い主とペットを支援しようと、栃木市の男性が活動しています。栃木市都賀町家中でペット用品を扱う「源吉商店」を経営する川島久明さん。川島さんは主にペットフードなどのアウトレット品を販売していて、犬や猫の保護活動を行う全国の約700団体に割安で提供してきました。

 1月1日に能登半島地震が発生した直後、保護活動を通して繋がりがあった「NPO法人東京キャットガーディアン」からの連絡で、被災した飼い主とペットのためSNSなどで救援物資を募集。すると「腎臓が悪い子用です」、「1日も早く幸せな日々が取り戻せますように」などのメッセージとともに、宅配業者のトラックに入りきらないほどのペットフードなどが全国から届きました。

 川島さんは11日に引き続き18日にも被災地に物資を運び、ペットと一緒に避難する際の「ケージ」などを提供。また、共に活動する「東京キャットガーディアン」は、被災したペットの一時預かりができる人の募集やネコの預かり用のシェルターの確保に向け動いています。

 川島さんは自身も9歳のマメシバ・久太郎くんと暮らしていることもあり、人間と家族のように過ごしてきたイヌやネコなどの伴侶動物は、急に飼い主と離れ離れになったりはぐれたりしたらそのショックは相当大きいと支援を呼びかけます。

 源吉商店では、2月25日能登半島地震の被災地を応援するためのマルシェが開催されます。マルシェでは被災地の復旧に役立ててもらおうと募金活動なども予定しています。

 また、石川県獣医師会は1月15日から県内の動物病院で1カ月間無料でペットを預かる取り組みを開始、珠洲市ではペットと一緒の避難所も開設されますが、人間だけではなく、被災した動物達にも息の長い支援が必要と言えます。

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