福井県福井市のハピリン前で1月29日夜、ティラノサウルスのロボットの設置作業が始まり、全長12メートル、高さ5.6メートルの迫力ある姿が現れた。3月16日の北陸新幹線敦賀開業に合わせ「恐竜王国」をアピールする。今後、土台部分の装飾などを進め、完成は3月上旬を見込んでいる。
福井県や福井市が「恐竜拡大プロジェクト」として、JR福井駅周辺に恐竜コンテンツの配置を進めている。県がティラノサウルスを設置し、恐竜ロボットは計4体となった。
設置作業は恐竜ロボットを制作した「ココロ」(東京都)の社員約10人が担当。29日午後11時ごろから、クレーンを使って土台や脚、胴体、尾を組み立てた。30日は、つなぎ合わせた部分を接着剤でしっかり接合させた。完成すると首が動いたり、鳴き声を上げたりする。
県魅力創造課恐竜戦略室の斉藤輝幸室長は、観光客を迎える福井駅西側の玄関口に新たな顔が加わるとし「AR(拡張現実)を使った動画を放映するディスプレーの設置も進め、新幹線開業を盛り上げていきたい」と話している。
西口正面に設置予定のスピノサウルス類のスコミムス(全長10メートル、高さ4メートル)は制作が遅れており、完成は9月の見通し。
ティラノサウルスロボットの制作現場に潜入⇒スコミムスの恐竜ロボは新幹線開業に間に合わず