”目と口を縫った男”に駆け寄る古川琴音 恐怖の舞台裏は笑顔 「みなに幸あれ」メイキング写真

「日本ホラー映画大賞」の初大賞受賞作品を長編化した映画「みなに幸あれ」(公開中)から、メイキング写真が公開された。

メイキング写真では、主演の古川琴音と松大航也が”目と口と耳を縫った男”のそばに駆け寄り、体に手を添えて会話をしている様子や、主人公が迷い込む森で出会う不気味な笑みを浮かべる女性のオフショットの姿が切り取られている。

”目と口を縫った男”を演じた橋本和雄は、縫われる上に半裸で体のいたるところに傷がある異質な存在を、”どうしたら観客に楽しんでもらえるのか”とノリノリで演じていたという。多くのキャストはロケ先である福岡で活動する俳優たちで構成され、演技経験が多くはない者も多かったが、監督やスタッフ、キャスト同士で密に連携を取り合い撮影は進められた。「みなさん本当に楽しそうでした」と主演の古川が話すように、恐怖の物語とは正反対の、笑顔にあふれる現場だったという。

「みなに幸あれ」は、看護学生の“孫”が得体の知れない恐怖と対峙していくホラー映画。ひょんなことから田舎に住む祖父母に会いに行く孫。久しぶりの再会に、家族水入らずで幸せな時間を過ごすも、孫は祖父母の家には「何か」がいるという違和感を覚える。そしてある時から、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が迫って来る。同名タイトルの短編映画で「日本ホラー映画大賞」を受賞した下津優太が監督。短編を長編へとスケールアップし、商業映画デビューを果たした。日本ホラー映画界の重鎮である清水崇が総合プロデュースを手掛けた。古川琴音が主演している。

【作品情報】
みなに幸あれ
2024年1月19日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:KADOKAWA
©2023「みなに幸あれ」製作委員会

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