「何年も前にイタリアで対戦」「よく知っている」サウジvs韓国は59歳元FW監督対決!一方で給料差は10倍超【アジア杯】

現地時間1月30日、アジアカップのラウンド16でサウジアラビアと韓国が激突する。

この一戦は、同じ時代を生きた元ストライカー対決としても注目が集まる。サウジアラビアのロベルト・マンチーニ監督、韓国のユルゲン・クリンスマン監督はともに1964年生まれの59歳で、選手時代には一時セリエAで顔を合わせていたのだ。

再会を前に、韓国メディア『Xsports』によれば、マンチーニ監督は「何年も前にイタリアで対戦したよ。彼は優れたストライカーだったが、今は優れた監督だ。たくさんの代表チームとクラブを経て、多くの経験を積んでいる。それにご存知の通り、フットボールをよく知っている人物だ」と今日の敵将にリスペクトを込めた。

また、クリンスマン監督も「マンチーニは選手として対戦経験があるのでよく知っている」と歓迎の意を示した。

コメントから関係性の良さが窺えるが、一方で指揮官としての実績には少々差がある。『Xsports』はその点にも触れ、こう説明している。

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「クリンスマンは指導者に転身後、ドイツ代表、バイエルン・ミュンヘン、アメリカ代表などを率いた。2006年の自国開催のワールドカップではドイツを3位に導き、アメリカ代表在任中は2013年の北中米ゴールドカップで優勝を果たしたが、その後はあまり良い成績を残せていない。ヘルタ・ベルリンの監督就任後、3か月も経たないうちに自ら辞任した際は、クラブに何の言葉もなくフェイスブックで辞意を示し、大きな物議を醸した。

しかし、マンチーニは世界的な名将として評価されている。インテルをセリエA3連覇、マンチェスター・シティをクラブ初のプレミアリーグ優勝に導いた。2018年からはイタリア代表を率い、EURO2020を制覇。53年ぶりに母国をヨーロッパの頂点に立たせた」

それだけに、現在の給料には大きな差があるようだ。

「クリンスマンは、アジアカップに参加した全ての指導者の中で2番目に高い220万ドル(約3億2340万円)を手にしている。最も高額なのがマンチーニだ。なんと2800万ドル(約41億1600万円)を受け取っており、2位のクリンスマンと10倍以上も差がある。しかもサウジアラビアは個人所得税がないため、この金額を全て受け取るのだ」

色んな意味で興味深い、優勝候補対決を制すのはどちらか。タッチライン際の攻防も必見だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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