シェア、自分用にニーズ バレンタイン商戦本格化 有名パティシエ監修人気

約1000種類と品ぞろいが豊富にそろう。「楽しんで選んでほしい」と早井史人店長=水戸市内原

2月14日のバレンタインデーに向けて、茨城県内でもバレンタイン商戦が本格化している。職場の上司や同僚に贈る「義理チョコ」は減少し、親しい人と一緒にシェアする「シェアチョコ」や「自分用」へ購入する傾向が高まっているようだ。

茨城県水戸市内原のイオンスタイル水戸内原では、今月18日から、食品フロアに特設会場を設置した。人気のキャラクターやノンシュガータイプなど多種多様な約千種類を取りそろえる。

中でも近年人気を集めるのが、有名パティシエが監修したチョコ。早井史人店長(50)は「以前はホテル監修が人気だったが、傾向が変わってきた。(パティシエの)知名度もあるのでは」と分析。そのため同店では、パティシエ監修のチョコの取り扱いを拡大した。

さらにネコブームに合わせ、ネコをモチーフにした商品を多数用意。銭湯や映画館といった昭和の街並みなど「昭和レトロ」をテーマとしたチョコも今年新たに店頭に並んでいる。

人気の価格帯は1000円前後という。同店では販売のピークは3連休初日の2月10日からバレンタイン当日の14日を見込む。笠間市の50代主婦は「どれも食べてみたくなる。夫や息子夫妻、母、自分に購入する」と吟味していた。

早井店長は「昨年より品数を増やした。思い思いにチョコ選びを楽しんでほしい」とPRする。

一方、食品スーパーの「カスミ」(つくば市)では、今年は「厳選したチョコレートで、チョコレートを楽しむ」をテーマに、高価格帯や子ども向け用などの商品を扱う。同社経営企画室は「自己需要の高まりから、銘店のチョコを強化している」と説明する。店舗では、今月5日~2月14日まで順次展開している。

© 株式会社茨城新聞社