英メディアは「4-1で日本の勝利」を予想! 選手&監督で戴冠か、2大陸制覇か…各国指揮官の偉業対決にも注目【アジア杯】

アジアカップは1月28日からノックアウトステージに突入し、現在はラウンド16の熱い試合が日々展開されている。

サウジアラビアの英字日刊紙『ARAB NEWS』は、この一発勝負の戦いに対する5つの注目点を選定。「ロベルト・マンチーニのチーム(サウジ)はどのように韓国に対抗するか?」「10チーム中8チームが生き残ったアラブの国の今後」「パレスチナの飛躍」「イラクの2007年大会以来の優勝の可能性」と、アラブ諸国の話題が並ぶ中、唯一、日本と韓国に対しても言及された。

「日本と韓国はステップアップする必要がある」と見出しを打ち、「大会が開幕する際、誰もがこれら2つの東アジアの巨大チームが優勝候補であり、他チームにとっての打倒すべき存在であると言っていたものだ。それは今でも変わらないかもしれないが、ここまで日本も韓国も、それぞれ東京やソウルに報告しなければならないようなことは何もしていない」と厳しく指摘し、以下のように綴っている。

「日本は10連勝を果たして大会に臨んだが、ベトナムに4-2で勝利した試合では説得力に欠けた。GK鈴木彩艶のミスがゴールに繋がり、同じことがイラクに1-2で敗れた試合でも起こり、結局、3試合で5つのゴールを対戦相手に献上した。韓国も6失点を記録し、攻撃ではパリ・サンジェルマンのイ・ガンインの才能と創造性に過度に頼るばかりで、ファンはユルゲン・クリンスマンの放任主義的な態度に反発。ソン・フンミンがSNSで彼らに自重を懇願するほどだった。彼らの歩みは順調ではなく、改善の余地がある」

今大会の決勝トーナメントでは、日本が頂点に辿り着くにはアラブの強国を倒し続けることが要求され、いずれも厳しい戦いとなることが予想されるが、第一関門となるバーレーン戦については、その実力差から日本の勝利を予想する各国メディアは多いようであり、イギリスのスポーツ専門サイト『Sports Mole』もそのひとつである。

「(インドネシア戦では)唯一の枠内シュートで失点したものの、サムライブルーはほとんど苦しむ様子を見せず、8大会連続でグループリーグ2勝以上を記録した。イラク戦で連勝が止まったものの、森保一監督率いるチームはインドネシア戦でより自分らしい姿勢を見せ、3つのゴール、そしてそれ以上のチャンスを創り出した」と、日本の戦いぶりに対しては“意外にも”ポジティブな見解を示している。
そして、前出の英サイトはバーレーン戦の展望を「日本はこの大会序盤では期待されたほどの説得力を示せなかったかもしれないが、彼らは大きな舞台での試合でのプレーの仕方を心得ており、今後は勝利だけが必要な試合であることを理解しているため、攻撃面でより鋭いプレーが期待される。対してバーレーン、この大会全体で自分たちの実力を示したが、大舞台での経験の不足が、数々の攻撃オプションを持つ相手に対抗するのを難しくするだろう」と綴り、スコアは「日本の4-1での勝利」と大差を予想した。
史上最多5度目のアジア制覇に向けて勢いを得るための重要な一戦となるであろうバーレーン戦。勝敗と日本の今後の勝ち上がりの有無は最も気になるところだが、AFC(アジア・サッカー連盟)は、森保監督が選手(1992年大会優勝メンバー)と監督の両方でアジア大陸の頂点に立つ初のケースとなるか否かにも注目している。

ちなみに、イギリスの日刊紙『The Guardian』は、バーレーンを率いる元スペイン代表FWのファン・アントニオ・ピッツィが2016年にはチリ代表監督としてコパ・アメリカを制しており、今回はマンチーニ監督(EURO2020優勝)やユルゲン・クリンスマン韓国代表監督(2013年CONCACAFゴールドカップ優勝)とともに、2大陸制覇(これまでにカルロス・アルベルト・パレイラやロジェ・ルメールらが達成)を目指していると紹介しているが、これらの偉大な記録の達成に、どちらが一歩前進できるかも興味のひとつだ。

構成●THE DIGEST編集部

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