機内で耳抜きができず大泣きの1歳児 半泣きで周りに謝り続けていると…CAさんの言葉に「救いの言葉でした」

小さい子どもと一緒に公共交通機関を利用するのはドキドキするものです。子どもが泣いたり騒いだりして、周りに迷惑をかけないか心配してしまいますよね。

今回紹介するのは「子連れの飛行機旅行の際にかけられた優しい言葉」についてのエピソードです。

子ども連れでの初めての海外旅行

海外旅行が好きだったというアリサ(仮名)さんは、子どもが1歳半を迎えた頃に、子ども連れで初めての海外旅行に行きました。出産してしばらくは旅行に行けておらず、久しぶりの旅行だったそうです。

初めて子連れでの長時間のフライト。緊張しつつも今までの経験を活かし、できるだけの準備をして長時間のフライトに挑んだアリサさん。行きは夜便ということもあり、子どもはぐっすり寝てくれて問題なかったとのこと。

しかし、帰り便がとても大変だったというのです。お昼だったため子どもはずっと起きており、1歳半という年齢からずっとしゃべったり遊んだりしていました。アリサさん夫婦が順番に相手してもすごく長く感じたそうです。

そんなとき、1人のCAさんが子どもの様子を見て、ちょくちょく話しかけに来てくれました。子どももそれが嬉しかったようで、だんだん笑顔が増えるように。うるさくて周りに迷惑をかけていないかと緊張していたアリサさんたちも少しリラックスでき、とても助かったそうです。

泣き続けてしまった子どもに

しかし、1番大変だったのは着陸態勢に入ったときでした。しっかり耳抜きができるようにとアリサさんは子どもに水分を取らせたのですが、うまくいかず終始大泣き。
周りに申し訳ない気持ちと、子どもが心配な気持ちが重なって、アリサさんまで泣きそうになっていたそうです。着陸までの時間が永遠のように感じたといいます。アリサさん夫婦も子どもも全員ぐったりしてしまいました。

飛行機を降りる際に、周りに半泣きで謝り続けていたアリサさん。そんなとき、先ほどのCAさんが優しく笑顔で、子どもに対して「耳がしんどかったかな?ごめんねー。でも飛行機嫌いにならないでね」と話しかけてくれました。
そして涙目になっているアリサさんに対しても「今日は1人だったけど、多いときは赤ちゃん大合唱になってるときもあるんですよー。また乗ってくださいね!」と声をかけてくれました。

アリサさんは「あのときのCAさんに出会っていなければ、もう子どもと飛行機に乗れなくなっていたかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいです」と話します。

「子連れの飛行機旅行の際にかけられた優しい言葉②」イラスト:23ca

感謝の気持ちを伝えたい

このときの出来事についてアリサさんに話を聞きました。

ーCAさんに声をかけてもらったとき、どう思いましたか?
本当に感謝しかなかったです。ご迷惑しかかけていないのに、こんなにも優しい人がいるなんてびっくりしました。
もちろん仕事としてされているのだろうし、そのCAさんからしたら何気ない一言だったかもしれませんが、私たちにとっては救いの言葉でした。
もう今は成長している子どもはなんの手もかからず一緒に海外に行けます。それも全部あのCAさんに出会えたからだと思っています。
今でもたまにみんなでその話をします。そのときは「ありがとうございました」しか言えませんでしたが、もう一度会えたら、もっと感謝の気持ちを伝えたいです。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
一度は飛行機に乗ったり、海外に行ったりすることが怖くなりましたが、この経験を通して怖がるよりも前を向いていきたいと思うようになりました。

育児中は1人ではない

ー育児をするうえで、大変なことはどのようなことでしょうか?
子育てをしていると、ときどき余裕がなくなったり、周りに目がいかなくなったりして、気持ちも体力もいっぱいいっぱいでキャパオーバーになるときがあると思います。
そのバランスが1番大変な気がします。子どもはかわいいけど「かわいいだけじゃ育てられない」という思いは、たぶん子育て中の方ならみんな経験があると思います。
心身ともに親が健康に保つことが育児を楽しくできると思います。みんな分かっているけど実践が難しいです。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
育児をしていると、ときに不安に思ったり、孤独になったりしますが、実は同じように思っている人はたくさんいて、みんな不安に思っていることも同じだということを忘れないでほしいです。
自分は1人ではないことを忘れなければきっと育児がもっと楽しくなるはず。

育児をしていると、大変なことを乗り越えなければならない場面がいくつもあります。そんなときに、周りの人からの言葉だったり助けだったりがあると、とても心強いですね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

ほ・とせなNEWS編集部

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