不動産投資業、ラサール不動産投資顧問(東京)は、茨城県つくば市谷田部に物流拠点「谷田部物流センター」を建設する。荷物の在庫を保管することなく仕分けを行い、作業効率が高い拠点を提供する。2月1日に着工し、2025年2月に完成予定。
同センターは常磐自動車道谷田部インターチェンジ(IC)まで約2.1キロ、圏央道つくば中央ICまで約2.5キロに位置する。首都圏や関東圏への配送の利便性を高める狙いがある。さらに、人口が増加している同市に立地することで、拠点施設内に入居するテナント企業にとって人材を確保しやすくする。
敷地面積は約4万5千平方メートル。設計・施工は加賀田組東京支店が手がける。拠点施設は鉄骨造りの2階建て。1、2階を行き来する「荷物用エレベーター」が4基、「垂直搬送機」を6基設置する予定。
駐車場にはトラック72台を着けられる停車場と、13台分の待機場が設けられる。運転手の労働環境に配慮し、ドライバー用のトイレ、喫煙所を完備する。
同社は入居するテナントを募集中。一つのテナントに賃貸する「BTS型」と複数の企業に貸し出す「マルチテナント型」の2種類を視野に入れる。同社広報担当者は「テナントのニーズに合わせ対応していく」とし、「増加する物流の需要を不動産の面で支え、マーケットの発展に寄与したい」とする。
同センターは関東圏で18番目。県内では、つくばみらい市の物流センターに続き2拠点目となる。