来月から大ホール休止 諫早文化会館の大規模改修 4月以降は全館休館 長崎

大規模改修に伴い休館する諫早文化会館=諫早市

 老朽化に伴う諫早文化会館(長崎県諫早市宇都町)の大規模改修工事に向けた作業が2月に始まる。これに伴い、市内唯一の千人収容規模の大ホールは同月から利用休止、4月からは全館休館となる。市は2025年4月のリニューアルオープンを予定している。
 1980年に供用が始まった同会館は大ホール(固定1283席、車いす6席)をはじめ、中ホール(最大500席)、展示ホール、練習室、レストランなどを備える。市民の芸術文化活動の発信拠点、各種大会などの場として利用されているが、開館から40年以上がたち、老朽化が進んでいる。休館を伴う大規模改修は開館以来、初めて。
 耐震化や空調・換気設備工事、トイレ改修のほか、大ホールの客席照明更新、音響設備や客席の取り換え、中ホールの天井落下防止補強などを実施し、快適性、機能性を向上させる。大ホールの客席は前後の間隔を約6センチ広げて約54センチにし、ゆとりを持たせる。
 改修の工事費は約13億5400万円の見込み。休館期間中は500席のホールがあるいいもりコミュニティ会館(飯盛町)や高来ふれあい会館(高来町)などを代替施設として利用してもらう。
 諫早文化会館は2025年秋に本県で開催される第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭で、吟剣詩舞の開催が内定している。

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