木原防衛相、団体解散を疑問視 派閥問題「解決になるか」

昨年9月、記者会見する木原稔防衛相=防衛省

 木原稔防衛相は30日の記者会見で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、各派閥が総務相に届けている政治団体の解散が問題解決につながるかどうか疑問視した。派閥から資金と人事を切り離すルールを定めた党改革中間報告に従うのが重要だとした上で「政治団体を解散することが、果たして今の問題の解決になるのか」と述べた。

 木原氏は、茂木派に所属。会長の茂木党幹事長は「いわゆる派閥としては解消し、新たな政策集団に脱皮する」と表明。政治団体は当面維持した上で、政策集団への移行を検討している。

 岸田首相は29日の衆院予算委で、「派閥の解消とは政治団体を解消するということだ」と語っていた。

© 一般社団法人共同通信社