電通、マーケティングモデル「Marketing for Growth」発表 企業の事業グロースを支援

電通は、企業の事業グロースに必要なマーケティングの在り方(要素・プロセス)を捉え直し体系化したモデル「Marketing for Growth」を発表した。

同モデルのもと、電通が提供してきた様々なマーケティングソリューションや今後開発するサービスを整理し連携することで、顧客企業のマーケティング変革や事業グロースを支援していく。

同モデルは、各種データをシームレスにつなぐ「Data Infrastructure」と、専門コンサルタントがインサイトやビジネスチャンスを発見し一貫性ある戦略や実行のストーリーを構築していく「Marketing Consulting」の2つの要素を基盤とする。

「Data Infrastructure」領域では、データクリーンルームの活用により、企業の1stパーティデータ・プラットフォーム事業者のデータ・各種メディアデータなどを統合的に分析。電通が提供する複数のデータクリーンルームを一元管理できるシステム「TOBIRAS」を活用することで、多面的な分析が可能となる。

「Marketing Consulting」領域ではデータクリーンルームを安全かつ高度に運用できるよう、認定アナリストを中心にマーケティングコンサルタントや戦略プランナー、メディアプランナーなどの専門人材が従事。4つのマーケティングプロセスにおいて、新しい価値・需要の創出やマーケティング効果の最大化を担っていく。

なお、「Marketing for Growth」4つのマーケティングプロセスは以下の通りとなる。

(1)Mechanism Resolving(市場構造解明、インサイト解明):
データを活用して市場を人基点で構造化し、重要顧客を抽出。事業グロースやビジネスチャンスを導き出す。

(2)Value Designing(価値構造設計):
企業パーパスと事業成長、双方の視点でミッション・ビジョン・バリューを設計。またデュアルファネルで顧客の体験価値を描き、効果的なマーケティングの骨格を形作る。

(3)360° Experience(体験設計実装):
商品・ブランドの価値を生活の中のあらゆるシーンに拡張し、豊かな顧客体験を創出する。コミュニティマネジメントやロイヤルティプログラムなどを通して、企業と顧客との長期的な関係を構築していく。

(4)ROI Management(管理と継続改善):
統合マーケティングダッシュボード「MIERO」などを用いて、効果・効率を含むマーケティング全体を可視化。サクセスポイントとボトルネックを明らかにし、データドリブンな意思決定や高速PDCAを支援する。

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