グラミー賞にて、U2がベガスの球体会場スフィアから生演奏決定

U2 - Photo: Kevin Mazur/Getty Images for Live Nation

現地時間2024年2月4日に米ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで開催される第66回グラミー賞授賞式で、U2がラスベガスのスフィアからパフォーマンスを行うことが発表された。あわせて特別賞の授与も行われる予定だ。

これは、ライヴ・エンターテインメントの新時代を切り開き、U2のレジデンシー公演“U2:UV Achtung Baby Live at Sphere”の会場となっているスフィアから生中継される初のTVパフォーマンスとなる。

このニュースは、バンドの最新シングル「Atomic City」が米ビルボードのオルタナティヴ・デジタル・ソング・セールス・チャートで初の1位獲得と5度目のトップ10入りを果たした後に届いた。

昨年10月、U2にとって2019年以来4年ぶりのコンサートとなる”U2:UV Achtung Baby Live At Sphere “の最初の9公演(25公演中)を終え、世界中で現象的な話題となっていることを受けて、バンドはその圧倒的な需要に応えるべく、今年2月まで続く11の追加公演を発表している。

2月18日まで全36公演が行われるこの最新公演のステージには、ボノ、ジ・エッジ、アダム・クレイトンに加え、背中の手術から回復中のドラマーのラリー・マレン・ジュニアに代わりブラム・ファン・デン・ベルフが再び参加している。

U2にとってスリリングな時代の幕開けとなったこのラスベガスでのレジデンシー公演の初日にあわせて、彼らは新曲「Atomic City」をリリース。ジャックナイフ・リーとスティーヴ・リリーホワイトがプロデュースを手掛けるこの曲について、Stereogumは「ハードなグルーヴ」と評し、NMEは「1983年のヒット曲“Sunday Bloody Sunday”を彷彿とさせる刺激的なギターを伴ったサビとブロンディを彷彿とさせるコーラスで、バンドを全盛期のポスト・パンクに引き戻す」と称している。

ザ・エッジの力強いギター・ソロをフィーチャーした「Atomic City」は、全米で原子力に対する関心が高まっていた1950年代に“アトミック・シティ”として知られていたラスベガスについても歌詞で言及している。この時代、ネバダ核実験場に近かったラスベガスは、“アトミック・ツーリズム(原子力観光)”の中心地として宣伝されていた。

同トラックは、スタンダード・オーディオ、HDオーディオ、空間オーディオ(Dolby Atmos)のデジタル・シングルの他、限定盤7インチのカラー・ヴァイナルと限定盤CDシングルでも発売中だ。

Written By Will Schube

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