橋本環奈主演「万博の太陽」に飯豊まりえ、木戸大聖、江口のりこらが出演。“頑固おやじ”唐沢寿明はちゃぶ台返し!

テレビ朝日開局65周年記念作品として、3月24日に放送されるドラマプレミアム「万博の太陽」(午後9:00)に、飯豊まりえ木戸大聖、番家天嵩、江口のりこ唐沢寿明が出演することが発表された。

橋本環奈が主演を務める「万博の太陽」は、1970年にアジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博・EXPO’70)で働くことを夢見たヒロインの青春と、その家族の物語を描くヒューマン・ホームドラマ。脚本は「ドクターX~外科医・大門未知子~」「七人の秘書」(ともにテレビ朝日系)、「ハケンの品格」(日本テレビ系)を手掛け、2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)の執筆も発表されている中園ミホ氏が担当する。

戦後復興を成し遂げ高度経済成長期の真っただ中にあった昭和40年代、朝野今日子(橋本)は“世界とつながる場所”である万博への憧れを募らせ、大阪へ。居候先の親戚一家に励まされたり、ぶつかり合ったりしながら成長し、やがて万博のコンパニオンとして世界中の人々と交流するという夢をつかみ取っていく。夢に向かってまい進する今日子をはじめ、さまざまな形で万博に携わった登場人物たちの情熱や、激動の昭和をたくましく生きた家族の姿を通して、令和を生きるすべての人々にエールをおくる。

今日子を迎え入れる大阪の万田家。飯豊は、万田家の長女で、今日子のいとこである千夏を演じる。女子大に通う千夏は、研究者になりたいという夢を抱きながらも、女性の幸せは結婚と信じる父の言いつけ通りに見合いをするが、自由奔放な今日子と暮らすうち、心境が変化していくことになる。

飯豊は、撮影で昭和という時代に触れ、「家族団らんでちゃぶ台を囲んで食事をするシーンは、幸せの象徴だなと感じました。あと、お見合いシーンも初めてだったのですが、当時はこんなふうにお見合いしていたんだなと新鮮に感じました。また、ファッションも新鮮です。万博のコンパニオンの制服は体にフィットするようオートクチュールで作っていただいたので、着心地もいいです。今では珍しいカラーリングもかわいいですね」と感激した様子。

また、木戸は、その千夏の見合い相手・倉本鉄平に扮(ふん)する。鉄平は万博会場の総合設計を担った建築家・丹下健三の設計事務所に勤める若手のエリートで、穏やかな好青年だ。猪突猛進タイプの今日子とは何かと衝突するが、いつしか2人の間には“ある思い”が芽生えていく。

「鉄平は設計事務所の下っ端ですが、とにかく万博をよりいいものにしたいという思いで一生懸命動いています。脚本を読んだ時、その真っすぐさがかわいらしいなと思いました。そこが彼の魅力的な部分でもあると思うので、彼のピュアさをきちんと表現していきたいですね」と役柄の第一印象を述べる木戸は、「鉄平と今日子はどちらも万博への思いが強いからこそ衝突するのですが、そこは重要な部分だと思うので、環奈ちゃんに負けずしっかりぶつかりたいなと思ってます」と決意を伝える。

底抜けに明るい万田家の母・和世役を務める江口は、「私が演じる和世は、家族のために毎日温かいご飯を作る、明るくて優しいお母さんですね。でも、実は彼女にも昔は“夢”があったようで…。スタンバイ中に衣装さんやメークさんが昭和の女性に仕上げてくださるので役づくりはそれに頼りきっていますが、やっぱり昭和のファッションは新鮮です」と今回の役どころを紹介。加えて「昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました。女性が社会に出て働き始めるという時代の変化も盛り込まれていますし、懐かしい昭和の風景や当時の家庭の様子も描かれるので、そこも大きな見どころだと思います」とアピールしている。

昔かたぎの万田家の父であり、今日子の伯父・昭太朗役を担う唐沢は、「時代背景がリアルに僕の子ども時代なんですよ。家族の風景もこんな感じだったなぁ」と当時に思いをはせ、頑固オヤジの専売特許ともいえる“ちゃぶ台返し”のシーンにも挑んだ。「若いキャストの皆さんはこの時代を知らないから、内心『こんなこと本当にやる人いるのかな』と思っているんじゃないかな(笑)」と苦笑しながらも、「まだ男尊女卑が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいですね」と、昭和に生きた女性たちの奮闘ぶりへの敬意を表している。

さらに、昭太朗・和世夫妻の息子で、千夏の弟・博士役には、「テセウスの船」「下剋上球児」(ともにTBS系)などで大人顔負けの自然な演技を見せた人気子役の番家が決定。いとこの今日子と意気投合する小学生をはつらつと演じる。

© 株式会社東京ニュース通信社