台北ゲームショウ2024の来場者数は4日間で延べ36万人に――次回は2025年1月23日より実施

台北ゲームショウ2024には、4日間で延べ36万人が来場し、過去三年で最大規模に。あわせて、次回の台北ゲームショウが2025年1月23日から26日まで行われることも明らかになった。

以下、発表情報をそのまま掲載しています

■台北ゲームショウ2024 盛況のうちに閉幕 公式サイトから来年の予定が発表

台湾最大のゲームの祭典が盛況のうちに閉幕!台北ゲームショウ2024年は冬将軍の妨害で気温が10度を下回るという場面がありながらも、プレイヤーの熱意は衰えることを知らず、週末の人波はさらに増加の一途を辿った。公式の統計では4日間の開催期間中、延べ36万人もの人が入場したということ。今回参加した国内外のメーカーもこぞって場を盛り上げ、結果今回の台北ゲームショウは過去三年で最大規模となった。プレイヤーらも全力で応援に臨み、多くの人が「今年の台北ゲームショウは本当に面白すぎるくらいだった」と述べた。

また、台湾はアジア太平洋ゲーム市場の要衝であり、B2Bゾーンでは今年、わずか2日間の間に、35の国と地域から1,800人以上のビジネス目的のビジターが訪れ、2,000件近い商談の場が設けられた。アジア太平洋ゲームサミットで取り扱われたトピックは業界の最新トレンドを網羅したものであり、毎講演とも満席となり、立ち見をしながらもノートにペンを走らせる人の姿が多々見られるなど、講演の内容が非常に充実していたことがうかがえる。

主催者側はまた本日、次回のTGSは2025年1月23日から26日まで開催されることを表明、ゲーマー各位にはこの期間の予定を予め開けておき、年初に行われる熱狂的なゲームイベントを見逃すことがないよう呼びかけるとともに、すべてのメーカーの方々にもなるべく早くブースを確保するようにと呼びかけた。

■各メーカーの最終イベントが目を引く ゲーマーたちは競い合って未発売ゲームの最終デモプレイへ長蛇の列

日曜日に向け、各ゲームメーカーは次から次へと自慢の手札を裏返していった。エキサイティングかつスリリングなJUSTDAN杯「ストリートファイター6」大会では、ガチンコバトルの末Ugang選手が優勝、ゲーム機本体や大型ジョイスティックなど豪華賞品を手に入れた。

またコーエーテクモホールディングスの2つのステージイベントでは、有名な実況者を招きプレイヤーとの交流を行ったほか、オンラインでの生配信を行い、プレイヤーとファンがクラウド上で一緒に楽しめるイベントを行った。他にも17 LIVEでは、V-LIVERむらゆきと薬師寺丹が夢の日台コラボ生放送を行い、リアルとバーチャルの垣根を越えて、ファンとの触れ合いを楽しんだ。

ゲームショウ最終日にもデモ機プレイをする人波が途切れることはなかった。中でも任天堂では20タイトルを超えるゲームと数多のデモ機を用意、タイトルの中にはプレイヤーらが首を長くして待っていた「桃太郎電鉄~昭和平成令和も定番!~」の台湾華語版の体験版があったりなど、多くのゲームが中国語に翻訳され、プレイヤーを楽しませてくれるという期待が寄せられた。

また今年初めて来台したSHUEISHA GAMESでは、数多くの新作のデモプレイと限定グッズをPRしたのみならず、同社のたくさんの漫画作品を大型の実態書籍として再現するとともに、作品についての可愛らしい豆知識も公開した。ファンらは笑いながら、ゲームにも新鮮感が感じられるし、またオリジナルの漫画を見られるのも嬉しい、などと述べた。

他にもAniplexの「Hookah Haze」が世界で初めて公開され、コスプレイヤーのYuiRiが4日間連続でヒロインのコスプレを披露、多くの人を撮影に引き寄せた。「Devil May Cry: Peak of Combat」でも数量限定の特典を用意、最終日には主人公であるVのコスプレイヤーが登場した。

「勝利の女神:NIKKE」でも綿密な計画に基づいた特典活動が行われ、レベル100以上のコマンダーが招かれ、会場にてブース限定の抽選会に参加した。「ドールズフロントライン2」でもまたお茶目でかわいいキャラクターが現実世界に登場。プレイヤーはシューティングゲームに挑戦するだけで、コスプレイヤーと記念撮影することができるというチャレンジマッチが行われた。プレイヤーらはお気に入りのキャラクターと一緒に撮影をしようと全力で試合に挑み、熾烈な競争が繰り広げられた。多くの人が興奮して「すごく遊びたい。いつリリースされるのか」と重ねて聞いたとのことだ。

■Indie Houseの規模は過去最大、業界屈指の人物も絶賛 ボードゲームワンダーランドも10周年記念特典を用意

10周年を迎えたボードゲームワンダーランドは今年国内のゲームデザイナーのほか、日本と香港より数多くのボードゲーム企業やスタジオが参加し、バラエティーに富んだ作品が大人と子供の目を引く。また「十来運転」というイベントと相まって、多くの人が最終日にポイント抽選に参加しているほか、各メーカーも驚愕の低価格で大売出しや割引を行い、現場を盛り上げた。

今まで最も規模が大きいインディーズゲームエリアでは、プレイヤーのほかにゲームクリエイターも多く集まり、デモ機プレイの感想について話し合ったり、ゲームデザインにも深く議論したりして、まるで大型のディスカッション会場になったかのようだ。その中にプレーヤーのフィードバックが届いたらその場でパソコンを立ち上げてゲーム内容を修正する方もいた。その職人気質が紛れなくインディーズゲームエリアの最も重要な価値を表し、ゲームクリエイターにさらなる多くの評価をもたらし、また作品をより一層よく磨いていくことに繋がるという。

また、台北ゲームショウのSTEAMセールスも熱く開催中。200作あまりのゲームは7割引きなど破格の安価で30日まで大売出し、この機会を見逃さないでTGSで体験した好きな作品を購入しようと呼び掛けている。

■B2B Zoneでの交流は14時間にわたり2000回に上るマッチング会議でゲーム産業を繋ぐ

今回のB2B Zoneは大変盛り上がり、丸二日で14時間にわたる開催期間で、ミーティングスペースに空席がない盛況であった。合わせて35か国や地域から1800名超のビジターがデジタルコンテンツ産業全般における産業チェーンについて交流していた。統計によると、マッチング商談は2000回に上り、海外からのビジターはこういうマラソン式の交流会は疲れるもんだけど、実り多い成果があって、ビジネスチャンスを得るには絶好のチャンスだと笑いを飛ばしたという。

B2B Zoneのオンラインマッチングシステムは、これから一か月にわたり名刺交換機能を続けて使用できるようにすることによって、すべてのビジターが場所の制限を超えて交流を続けられるという。TGSは不定期で様々な内容をテーマにしたビジネス交流会を開催し、引き続き各国のフェアと協力して参るので、業界関係者にビジネスチャンスを見逃さず今後の情報に注目するように呼び掛けている。

■APGSアジア太平洋ゲームサミットは大盛況 テーマの広さに注目

今回のAPGSは参加者で溢れかえている。バンダイナムコエンターテインメント、SQUARE ENIX、SHUEISHA GAMES、Ubisoft Montpellierなど名を馳せる大手メーカーの開発者が集まり、大作を作り出すにあたる経験をシェアしてもらった。

またMoloco、Xsolla、Google、Worldpay、Cloudflare及びThe Game Marketerなど産業の専門家達も同席し、色々な角度よりゲーム業者が直面する課題についてアドバイスをして、マーケティング、ペイメント、セキュリティー、ローカル化やグラウンド活用などの問題点を分析して、ブルー・オーシャン戦略における秘訣を教えた。

更に、Asia Silicon Valley Development Agencyと共同進行の「Dedicated Session: Metaverse Forum」は、BEARVFX Co., Ltd.、KryptoGO、HTC VIVERSEなどの専門家が集まり、それぞれ産業やトレンドに対する見解を述べるほか、三人の講師達は司会進行のAsia Silicon ValleyDevelopment Agency行政長の李博榮さんが質問し交流を続け、Dedicated Session: Metaverse Forumの今後の進化を描いていた。

もう一つの会場は「げーん開発からプレーヤー体験へ 斬新な技術で変革をもたらす」をテーマとし、Alibaba Cloud Intelligence International、Toii Games、Skvader Entertainment、Gaia Information Technologyなど業界を跨ぐメーカーが集まり、ゲーム開発をスタートに新たな技術に対する期待や革新の動きについて話し合い、更にWeb3.0やブロックチェーンなど今後に発展するジャンルの統合可能性を探っていた。


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