特産の黒豆で仕込むと大好評に 京都府京丹波町でみそ作り

つぶした黒豆と塩、こうじを丁寧に混ぜ合わせる「京丹波ほたるの里」のメンバー(京都府京丹波町安井)

 京都府京丹波町安井の農事組合法人「京丹波ほたるの里」で、同町の特産品の黒豆を使ったみそ造りが始まった。加工場では同法人のメンバーが材料をむらなく混ぜ合わせ、容器で寝かせるまでの作業が行われている。

 同法人は地元で黒豆や米などを栽培している。皮ごと使用した黒豆みその生産は2年前に始め、毎年1~2月、数回に分けて仕込みの作業をする。メンバーは、つぶした黒豆と塩、こうじを力強く混ぜ合わせた。

 昨年までは主に女性たちが作業していたが、今回から新たに男性2人が加わった。村山幸一さん(69)は「自宅で造るのとは勝手が違い、大変だった」と出来上がりを楽しみにしていた。

 前回仕込んだみそは約1年間の発酵を経て昨年末から道の駅「京丹波味夢の里」の店頭に並び始めた。同法人女性部の林まさ子代表(74)は「町外の買い物客からも好評。たくさんの人に味わってほしい」と話している。

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